僕らは奇跡でできている8話|あらすじネタバレ&感想
投稿日:2018年11月29日 更新日:
「僕らは奇跡でできている」は、生き物好きで一風変わった大学講師の相河一輝(高橋一生)と、戸惑いながらも彼のペースに巻き込まれていく周囲の人間の関係をほのぼのと、そして思わずくすっと笑ってしまうテンポで描かれているドラマです。
今回はちょっぴりシリアスな内容が多い回となりましたが、そんな第8話(11/27放送)のあらすじをまとめています。
一輝の母親
「僕は山田さんから産まれたんですよね」という一輝(高橋一生)の言葉に動揺を隠せない山田(戸田恵子)。
山田が実の母だという事実を15年も前から知っていた一輝は、今後もずっと知らないふりをしていようと考えていたが、将来自分の結婚式で山田の座る席はどこなのか、という疑問をきっかけに、知らないふりができなくなっていた。
二人の間には今までとは違うぎこちない雰囲気が流れる。
これまで山田は、住み込みの家政婦として一輝の成長を見守り、これからも母親であることを一生打ち明けずにいようと決心していた。
しかし一輝が事実を知っていたと知り、事の経緯を伝えるべきか悩んでいることを鮫島(小林薫)に相談する。
鮫島に、一輝のことも山田自身のことも信じることができていなければ、伝えても伝えなくてもうまくはいかない、と諭された山田は、すべての事実を一輝に伝えることを決める。
山田さんの告白
一輝は、アリの行列をずっと観察したり、どんぐりを拾い集め続けたりすることが好きな、少し変わった子供だった。
当時山田はそんな一輝の個性を欠点としてとらえ、一輝をみんなと同じことができるようにしなければ、と考える自分を「ダメな母親」だと感じていた。
そして一輝の父が亡くなったことをきっかけに、その思いはいっそう強くなっていた。
ある日山田は「丸ごとのタコが見たい」という一輝のために買い物に出かけるが、そのまま帰らずに「明日帰ろう」と先送りにするうちにそのまま帰ることができなくなってしまう。
その後、山田が一輝のもとへ現れるには、11年という月日を必要とした。
再び一輝と一緒に暮らすようになった山田だったが、一生、母親だと告げずに家政婦として暮らすことが、自分への罰だと考えていた。
みんな奇跡でできている
真実を知った一輝と、もう元の関係に戻ることはできないと案じる山田だったが、一方の一輝は違っていた。
山田さんが家政婦であっても母親であってもそんな肩書は重要ではなく、山田が存在することが重要だと、語る一輝。
自分が存在している確率を計算しようとしたができなかった、僕が存在する確率は奇跡的、先祖代々奇跡的なことが起こり続けてきたから僕が存在している、と力説。
物事の先送りが得意な自分の性格が山田ゆずりのものだと指摘し、「山田さんから産まれてきてよかったです」と言った。
その後一輝が釣ったタコを山田が調理し、一輝はタコ嫌いというトラウマを克服する。
育美のけじめ
料理教室をやめた育実(榮倉奈々)は山田に料理を習いに一輝宅を訪れる。
一輝との仲を取り持とうとする山田に対して、「そういう関係ではない」とはっきり言い切る一方で、二人の距離は確実に近くなっていく。
また、元恋人にお互いに不安があったことや、自分のことで精いっぱいになっていたことを反省し、告げることができる。
前向きになった育美に対し「変わったね」と嬉しそうに驚く元恋人だったが、二人はここで別れのけじめをつけたようだ。
樫野木と娘
作中何度も「樫野木先生はなぜ離婚したんですか」と一輝に尋ねられ、そのたび言葉を詰まらせてきた樫野木。
離婚の理由は、まだ明らかにされていない。
ある日、「今度母の恋人に会う」という娘の言葉で、元妻の再婚予定を知ることとなった樫野木は驚きを隠せなかった。
ちなみに、今回一輝は「なぜ再婚しないのですか?」と聞いていた。
森で橋に屋根をつける作業を手伝ってもらってから、離婚の理由を聞くのはやめたからだろう。
これまでのほのぼのとしたストーリーから一転し、一輝と山田の過去が明らかになった今回の話では、二人の家族としての絆の深さに感動しました。
そして家政婦として一輝を見守り続けた山田を実の母と知りながら、肩書にはこだわらない「家族」としてとらえる考え方には一輝らしさを感じます。
一方で、樫野木の過去や元妻との関係も、今後明らかにされていくのではないかと思わせる展開も視聴者の心を惹きつけているのではないでしょうか。
また、毎回少しずつ進展する一輝と育実のやり取りは、次回からも目が離せません。