ヨリトフグとは?毒のある部位、食べて平気?フグの事故や中毒症状
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ふぐは食通の人には人気の食材です。
美味しいけど毒があるので、免許を取得しないと調理することができません。
先日、スーパーでふぐの肝臓を販売してしまい、ニュースになりました。
このときのふぐの種類は「ヨリトフグ」という種類でした。
ふぐにはいろいろな種類がありますので、今回ニュースになった「ヨリトフグ」について、食べられる部位やふぐの毒について調べてみました。
ヨリトフグとは
ヨリトフグは、フグ目フグ科に属します。
大きさは40cmくらいで、本州中部以南に分布しています。
見た目は、ツルツルした感じですね。棘はないそうです。
別名カワフグと呼ばれますが、その他各地域で呼ばれ方はいろいろです。
・神奈川県小田原ではカワフグ、デデフグ
・静岡県沼津や大分県大分市ではミズフグ
・愛知県蒲郡市三谷、西尾市一色ではチョウチンフグ
と呼ばれているようです。
フグの毒について
フグは多くの種類があります。
その種類によって、毒の強さや毒のある部位が異なります。
一般的には、肝臓や卵巣、皮は毒性が強いようです。
ヨリトフグの毒がある部位
フグの種類によって毒性が違うので、「ヨリトフグ」についてまとめました。
食べられる部位と食べてはいけない部位は次の通りです。
・肝臓:×
・卵巣:×
・腸:×
・精巣(白子):○
・皮:○
・筋肉:○
※厚生労働省のHPより
ニュースになったのはヨリトフグの肝臓の部分なので、毒のある部位、食べてはいけない部位です。
それは慌てます。食べてしまったら大変です。
フグの毒での事故
厚生労働省のデータによると、毎年30件程度のフグ中毒が発生しています。
その内、約50名ほどが中毒になり、その中の数名が死亡しているとのことです。
食中毒と言えば、きのこなどもありますが、食中毒で死亡する過半数はフグの毒とのこと。
死者がでているとはしりませんでした。フグの毒性は強いのですね。
フグの中毒症状
フグの毒で中毒になると、次のような症状が表れます。
・食後20分から3時間程度でしびれや麻痺症状が現れる
・麻痺症状は口唇から四肢、全身に広がる
フグ中毒に対する有効な治療法や解毒剤は今のところありません。
呼吸を確保などの適切な処置により、症状の改善をはかりますが、重症の場合には呼吸困難で死亡することもあります。
なぜ食べても大丈夫だった?
スーパーで売られてしまったヨリトフグの肝臓、食べてしまった人がいるみたいですが、特に問題なかったようですね。よかったです。
そもそも、今回騒ぎになった愛知県では、ヨリトフグの肝臓を以前から食べていたようです。
毒があるはずなのに、どうしてでしょうか?
専門家の話では、ヨリトフグというのは、毒のないフグとされているようです。
ただし個体差があるので、必ずしも毒がないとは言えないとのこと。
フグの毒は、フグが食べるエサなどに影響されるため、毒をもつヨリトフグもいるのです。
今まで無害だったのは、たまたま毒のないヨリトフグにあたっていた、ということです。
厚生労働省でも、ヨリトフグの肝臓は、食べてはいけない部位としています。
フグの毒は個体差がある
そもそもフグの毒の強さは個体差が大きく関わっていて、季節によっても毒性に違いが出るようなのです。
よく食べられるフグと言えばトラフグですが、肝に毒があることを知りながら、わざと食べる人がいます。私も聞いたことがありました。
「自分は食べても大丈夫」「ちょっとしびれるぐらいが美味しい」など、フグ好きの人にいるようです。
でもこれも偶然なだけなので、くれぐれも食べたりしないようにしましょう。
フグのお刺身はなかなか食べる機会がありませんが、お鍋用にフグの切り身を買うことはあります。
今まで、切り身を買う際に、フグの部位など気にしたことがありませんでしたが、少しは興味をもった方がいいようですね(^^;)
それでは、
最後までお読みいただきありがとうございました。