髙木美帆優勝で快挙!スピードスケート結果・世界オールラウンド選手2018
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オランダで行われた世界オールラウンド選手権で、髙木美帆選手が優勝しました。
これは、日本人初、欧米勢以外で初という快挙です。
世界オールラウンド選手権の結果をまとめました。
世界オールラウンド選手権とは
500 M、 1500 M、 3000 M、 5000 M、 この四つの種目のタイムを点数に換算して競います。
短距離から、長距離までバランスよくこなさないと、優勝はできません。
ゆえに、スピードスケートでは、これが真の女王と言われる大会です。
スピードスケートの青柳徹さんの話だと、
「オリンピックは金メダルを争うものだが世界選手権は、新の世界チャンピオンの称号を争うもの。
歴史と伝統のある大会なので、世界的にも勝者へのリスペクトは大きい。」
ということです。
世界オールラウンド選手権は、130年も前からやっている歴史ある大会です。
この大会で優勝すると、1年間「クイーン・オブ・スケート」と呼ばます。
会場
今回の大会は、スピードスケート大国のオランダです。
オリンピック1500 M で金メダルを取ったI.ビュスト選手も大会に出場していて、会場は盛り上がっていました。
髙木美帆選手にとっては完全にアウェイの大会です。
そして、リンクは特設した屋外リンクで、天候に左右されます。
実際、2日目には、雨が降っていました。
世界オールラウンド選手権結果
優勝:髙木美帆(日本)
2位:I.ビュスト(オランダ)
3位:A.ファンデルバイデン(オランダ)
さて、結果ですが、見事ビュストを制し、優勝を果たしました。
でも、2位、3位はオランダです。やはりオランダ強しです。
由緒あるこの大会で、アジア人が優勝したことはありません。
日本人初、欧米勢以外で初という快挙です。
アウェイだった会場も、スタンディングオベーションで髙木美帆選手をたたえていました。
レースタイム
レースは、次の日程で行われました。
1日目
・500 M
・3000 M
2日目
・1500 M
・5000 M
2日間で4レースを闘います。
レースのタイムですが、過去6度優勝している女王ビュスト選手と得点を並べました。
髙木美帆 | 順位 | ビュスト | 順位 | |
39.01 (39.010) | 1 | 500m (得点) | 40.81 (40.810) | 9 |
1:58.82 (39.606) | 1 | 1500m (得点) | 1:58.89 (39.630) | 2 |
4:19.78 (43.296) | 2 | 3000m (得点) | 4:15.80 (42.633) | 1 |
7:29.93 (44.993) | 4 | 5000m (得点) | 7:26.85 (44.685) | 1 |
166.905 | 計 | 167.758 |
※500mあたりのタイムで得点をつけます。( )内の数字は、500mあたりのタイムです。
試合後のインタビュー
試合後の、髙木美帆選手の言葉です。
「日本人初ということも、もちろん嬉しいんですけど、楽しむこともできたのは、日本の皆様の温かい応援があったからかなと思うので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
少しでも楽しんでもらえたら自分もレースに出た甲斐があったかなと思います。」
選手にとっては、応援は力になるんですね。
大抵の選手が、応援に対して感謝の言葉を口にします。
でも頑張ったのは選手だし、すごいレースを見せてもらって、感動をもらいます。
アジア人初なんて言われると、誇らしく感じたりします。
こちらからも、ありがとうと感謝したいです。
髙木美帆選手の意識を変えた言葉
髙木美帆選手は、なぜこのように強くなったのでしょうか?
以前は、海外選手との力の差を感じていたそうですが、オランダからきたヨハンコーチの言葉で、意識が変わったそうです。
ヨハンコーチは、
「俺だったら同じ人間ができているんだから、自分もできるって嬉しいけどな。
同じ人間なんだから、あの人がこのタイムで走っているんだったら俺だってそこまで行ける。」
そう言ったそうです。
その言葉を聞いて、高木美帆選手は翌シーズンから、ビュスト選手のことを特に意識するようになったそうです。
意識を変えることで、人は壁を破ることができるのですね。
日本人初なんて、大きなことはできませんが、夢や目標を目指す時、「意識を変える」ことは、大事かもしれません。
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