小平奈緒インタビュー・スピードスケートで金銀/スッキリ・ビビット平昌五輪
投稿日:2018年2月28日 更新日:
平昌オリンピックで、スピードスケート500 M 金、1000 M 銀のメダルを獲った小平奈緒選手。
金メダルを獲ったばかりの小平奈緒選手に、スッキリとビビットでインタビューしている様子をまとめました。
なお、読みやすさを考えて、一部添削していますので、ご了承ください。
スッキリ
加藤浩次さん、レポーターの阿部祐二さんの二人でのインタビューです。
小平選手はいつもスッキリを見ているそうで、加藤さん、阿部さんは嬉しそうでした。
・小平選手500 M 金メダルおめでとうございます。
我々に感動ありがとうございます。
8年前バンクーバー五輪でパシュートで銀メダル、そっちで悔しい思いをしましたね。
そこからいろいろなものを直していって今回金メダル、どういったお気持ちですか?
ソチが終わってから、やはり何かを変えなきゃいけないと言う思いでオランダに行ったり、日本でも新しいことに挑戦したりしてきたので、やはり今回のオリンピックというのは出し切ることができたと言う気持ちでいます。
・やりきったということですか?
やりきってはいないんですけど、何か目標にしていたものを成し遂げられたと言う思いです。
・やりきってないという部分というのは?
オリンピックも通過点という部分があるので、そういった意味ではまだやりきっていないかなと思います。
・その先には何がありますか?
500 M の世界記録だったり、記録への挑戦があります。
・僕ら見ていたんですけど、ウイニングランの時に一人で行かずに振り返って、イ・サンファさんを待ちましたよね。
あのシーン思い出して、おじさん二人でうるっときちゃった。
振り返って待って抱き合って行きましたよね、あの時はどういうお気持ちで。
大会前から韓国のメディアの方に、小平選手、小平選手、と言われていて。
でもイ・サンファ選手は、多分韓国で開催されるオリンピックで、やっぱりイ・サンファ選手自身が目立ちたいと言うか、韓国を盛り上げたいという思いがあったと思うし、
その重圧や、怪我もして、手術もして、銀メダルまで体調を戻してきたというところに、やっぱり私はすごく素晴らしい選手だなと思いましたし、
それはしっかりと私がたたえてあげないと、イ・サンファ選手がかわいそうだなと思ったので。
・イ・サンファ選手も涙を流していましたもんね。
私もイ・サンファ選手に勝てない時期が続いて、その時やっぱり誰か認めてくれる存在がいないと、本当に自分を保つことができなかったので、友達でもありますし、まず私がイ・サンファ選手をたたえてあげようと思いました。
この続きは日本に帰ってきた時にスッキリに来ていただいてよろしいですか、というところで、このときのインタビューは終わりました。
ビビット
ビビットでは国分太一さんがインタビューしていました。
・一人になる時間というのはありましたか?
レースが終わって宿に戻って
・一人になった時にどんなことを思いましたか?
一人になった時には、携帯に届いたメッセージをひとつひとつ読んで、こんなにたくさんの人が応援してくれたんだなぁと実感してました。
・500 M のレースを振り返ってもらいたいんですけれども、どんなレースになりましたか?
出だし、少しいつもと違う状況だったんですけれども、しっかりと集中して、最後ゴールラインの先まで自分らしいスケートが滑れたなと思っています。
・いつもと違う状況というのはどういうことなんでしょうか?
号砲が鳴るまですごい長い感じがして、何かの音に反応して、足がピクピクと動いてしまったので、それでちょっとフライングしてしまったかなと、感じてしまいました。
・ちょっと動揺みたいなものもありながら、スタートしたということになるんですか?
そうですね、はい。
でも、もうこうなっちゃったんで、行くしかないと、行きました。
・独特の空気というのは、オリンピックということもあるんですか?
予期せぬことがあるって言うことかなと思います。
・1500 M を終えた後に、喧嘩しないようにと氷と会話したと言っていましたが、今回は氷とどんな会話をしましたか?
会話というよりは以心伝心だったかなと、何も言わずとも、しっかりと氷が対応してくれる、という感じだったので、滑っていても気持ち良かったです。
・2016年から24連勝がずっと続いていました、500 M に関しては。
いろんなレースを体験していますけれども、その以心伝心という感じになったのは、今回が初めてだったのでしょうか?
出だしはちょっと、どうしようもできなかったところなんですけれども、その他は本当にいいレースができたなと思ってます。
・レース後イ・サンファ選手と会話しているところが、すごく印象的だったんですけれども、そこではどんな話をしていたんですか?
そうですね、やはり韓国開催のオリンピックで、イ・サンファ選手は自身もすごく重圧のかかるレースから解放されて、それに対してよくやったねと言って、その後に、私もまだイ・サンファ選手のことを尊敬しているよと伝えました。
奈緒も1500 M、1000 M 滑った後なのに、500 Mですごくいい記録だったねって言ってもらいました。
・それ何語で喋ってるんですか?
韓国語と英語と両方ですね。
日本語3カ国語を混ぜながら。
・イ・サンファ選手は、ライバルでありながら親友であるとも言ってますよね。
このウイニング・ラン、すごく美しかったですよね。やっぱりライバルの存在というのは大きいですか?
私もなかなかイ・サンファ選手に追いつかない時期が続いたので、そういった意味でも、私自身を高めてくれる存在だなと思っています。
・ピョンチャンに入ってから記録会で37秒05という記録を出しました。
この記録を目標に昨日のレースも運んで行ったのでしょうか?
そうですね。それでもレースで36秒台という数字を、かねてから目標にしてきていたので、記録会の時よりは早く滑れるだろうなとは思っていました。
・そして36秒94出した時というのはどんな気分でしたか?
そうですね、やっぱり高速リンク以外ではなかなかでない数字だったので、ひとつ壁を破れたなという思いでした。
・その後のレースは冷静に見ていましたか?
フェアに戦わないといけないなと思っていたので、ひとまず喜ぶのは後回しにして、残り二つのレースをしっかり見ようという思いでした。
・イ・サンファ選手がレースが終わった後、会場の雰囲気がワーっと盛り上がりましたけど、それに対して一回静かにしようと、小平選手が(口に指を当てた)やったと思うんですけど、それはもっとレースに注目しようということだったのでしょうか?
そうですね、やはり後の組の選手たちが、実力を出せなかったりするのも、私にとっては望んでいないことなので、そこはフェアに戦おうと思っていました。
スタジオの堀尾さん
・20歳の時にワールドカップに初めて出られて、優勝するまでに9年ぐらいかかっていらっしゃいますよね。4年前と比べて何がどう変わってきたのでしょうか?
4年前と比べては、覚悟が一番変わったかなと思っています。
・肉体的なことは筋力系の競技は30過ぎるときついのではないかと思いますが。
ただ単に、筋力とか体力という話ではなくて、身体全体の筋肉をうまく使うかというところが、上手く結びついてきたんじゃないかなと思います。
真矢ミキさん
・一週間の中で3レースあったわけですけれども、どんどんレース結果を上げてきたわけですけれども、どの辺が一番頑張りどきでしたか?それからどうやって心をつなげたのですか?
最初の1500 M から、私は決して調子が悪いというわけではないな、と感じていたので、入賞だったり一本届かない銀メダルだったんですけれども、気持ちをしっかり保っていこうと思いました。
小平奈緒選手のインタビューでした。
イ・サンファ選手と肩を組んでたところが印象的だったので、イ・サンファ選手との関係の質問がありました。
ライバルであり親友でもあり、素晴らしい関係だと思いました。
コミュニケーションは、韓国語、英語、日本語ということで、3か国語。
すごいですね。羨ましいです(^^;)
小平奈緒選手は「フェア」ということにも、とてもこだわっていると思いました。
話し方も、本当に落ち着いていて、真摯に答える様子からも、真面目で寡黙な人、という印象を受けました。
金メダルを獲っても、まだやり切ってはいない、という小平奈緒選手。
今度は記録への挑戦になります。
ケガなく、やり切るまで活躍して欲しいです。
ご覧いただきありがとうございました。