「カードキャプターさくら クリアカード編」考察&感想
投稿日:2021年3月11日 更新日:
現在なかよしで連載中のCLAMP先生原作の「カードキャプターさくら クリアカード編」。
1900年代後半から2000年にかけて前作が連載され、アニメ化もされた大ヒット少女マンガです。
色々と謎が明らかになってきました。
今回は「クリアカード編」で現在分かってきたことから、考察と感想をまとめようと思います。
『カードキャプターさくら クリアカード編』あらすじ
木之本桜(以降さくら)は、春から友枝中学校の1年生になり、小学生の時に離ればなれになってしまっていた親友、李小狼も香港から帰ってきました。
しかし喜びもつかの間、さくらカードが透明になってしまったり、新しい鍵が現れたりと、さくらの周りで奇妙な出来事が起こります。
何度もさくらの夢に現れるローブをかぶった謎の人物。
新しい鍵を封印解除して杖にし、新しく現れるカードを集め始めるさくらでしたが、実はそれはさくらが無意識のうちに生み出しているカードでした。
そしてそれは新たに友枝町にやってきた詩之本秋穂と彼女と一緒に暮らしているユナ・D・海渡が関係していたのでした。
これまで分かってきたこと
現在の連載(2021年発売なかよし4月号)までで分かってきたことをまとめようと思います。
まず、クリアカードはさくらが無意識に生み出していたもの。
海渡は禁忌のとある魔法を発動させるためのカードを創ってくれることを願っていますが、さくらが彼に近づいたり、何かに感づこうとすると時間を巻き戻したりしてなかったことにしてしまいます。
しかし時間を巻き戻すのは命が削られるらしく、海渡は現在かなり危ない状態になっているようです。
これまで使っていたさくらカードが透明になっていたのは、小狼が一時的に守護者になって使っていたからでした(そして陰ながらさくらを助けていました)。
小狼はエリオルと連絡を取り合っており、さくらの力の暴走を止めるため、そして助けるために香港から日本へ戻ってきました。
小狼は最近の事件は海渡が関係していると気づいていますが、それをさくらに伝えようとすると海渡が何か術をかけているのか伝えられなくなっています。
エリオルとさくらとも連絡を取る仲でしたが、海渡によって通信を遮られたり色々と邪魔をされています。
またさくらと小狼は何かの力によって現在(今月号の4月号の連載の時点で)触れることができない状態になってしまっています。
秋穂の両親は既に亡くなっているようで、かなり魔力の強い一族の間に生まれた子だったようですが、秋穂自身に魔力はありません。
海渡に出会うまでは魔力がないという理由だけでかなり寂しくて辛い少女時代を送っていました。
海渡と秋穂の母とは彼が小さい頃に出会っていて、秋穂の母はさくらの母親、撫子(故人)の昔の友人でした。
そして高校生の時再び撫子に出会い、撫子の大切にしている凝った造りの時計に魔法をかけました(現在はさくらが所持しています)。
秋穂がお気に入りでいつも持ち歩いている「時計の国のアリス」は正式な名称ではないようで、秋穂がいつも一緒にいるモモが守護している本のようです。
雪兎は本来の姿ユエでないと魔力がありませんでしたが、自分がやりたいことをするために月峰神社と契約をして雪兎の姿でも少し力が使えるようになりました。
ただ雪兎が契約して渡した対価がなんなのかは今のところ不明です。
またさくらの兄、桃矢も一度ユエに魔力を渡したもののまた何かできるようになったと言っていますが、それが何なのかはこちらも不明です。
モモは普段うさぎのマスコットのような姿をしていますが、本来の姿は耳やしっぽはあるものの人間のような見た目です。
最新話でさくらはついにモモに近づき彼女もまたケロのような守護者らしきことが分かりますが、また海渡に時間を巻き戻され、なかったことにされてしまいます。
しかしさくらは記憶はなくしていたものの、撫子の大切にしていた時計をモチーフにした「時間」のカードを創っていたのでした。
だいぶ物語は終わりに向かっているように思えますが、こうして書いてみるとまだ分からないことが多いですね・・・。
考察
海渡が求めているカードがなんなのかは分かりませんが、禁忌の魔法を発動させるためということなのでおそらく死者を蘇らせることができるカードを創ってくれるのを待っているんじゃないかと思います。
海渡と秋穂の母とは以前に交流があったこともあり、おそらく彼自身のためか、ずっと辛い思いをしてきた秋穂のためかどちらかの理由で秋穂の母を蘇らせたいんじゃないかと思いました。
もともと撫子が所持していた時計をさくらが持っていますが、これに何か魔法がかけられていることが分かりました。
おそらくこれが仮に秋穂や海渡と戦うことになった時に助けになってくれるのではないかと思います。
秋穂に魔力はないということですが、魔力の強い両親のもとに生まれた子なので、まだ力が眠っているだけで突然発動するということもありそうです。
また、桃矢のできるようになったことというのは、さくらが本当にピンチになった時に助けになる力なんじゃないかと思いました。
作品データ
作者:CLAMP
タイトル:カードキャプターさくら クリアカード編
巻数: 現在9巻まで発売中
出版社:講談社
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■小説
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感想
前作の「クロウカード編」や「さくらカード編」は、さくらたちは友枝町で起こっている異変の秘密を知らないながらも、読者はある程度知っている構成になっていました。
しかし今回は読者すら分かっていることが少ないという状況なので、どんな結末を迎えるのかさくらたちと同じ視点でハラハラしながら読んでしまいます。
おそらくターゲットとなっているのは、今は大人で昔少女だった読者なんでしょうね(^_^;)
「カードキャプターさくら」は完全に悪い人が登場しない優しい世界というのがこの作品の良い点の1つだったんですが、クリアカード編は常に不穏な空気が漂っている感じです。
でも海渡も完全に悪い人とは思えません。
前作で幸せいっぱいな最終回で終わったので、今作でも幸せな結末を迎えてほしいですね。
できることならまたお互い触れ合えるようになって、さくらと小狼の結婚式とかを最終回で見てみたいなと思ってしまいます。
最後までお読みいただきありがとうございました。