栄養豊富なミニ野菜ランキング!ベスト3は?林修の今でしょ講座
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最近人気のミニ野菜には、普通の大きさの野菜よりも栄養が豊富だったり、成長過程のミニ野菜だからこそ含まれている成分もあるそうです。
「林修の今でしょ!講座」の中で紹介された「ミニ野菜ベスト3」をご紹介します。
番組情報
林修の今でしょ!講座 3時間スペシャル
3/12 (火) 19:00 ~ 21:48
テレビ朝日
平成のうちに知っておきたい入浴・睡眠・食事法を学ぶ3時間SP
(1)「正しいお風呂の入り方検定」
(2)「質の良い睡眠には菌力!?きのこミステリー」
(3)「最強ミニ野菜ランキング」
3つのテーマのうち、「ミニ野菜ランキング」をご紹介。
■出演
MC:林修
進行:松尾由美子(テレビ朝日アナウンサー)
学友:つるの剛士 ずん飯尾和樹 杉咲花 / 高畑淳子 足立梨花 / 草野満代 伊集院光
講師:一石英一郎 / 馬渕知子 / 矢澤一良
ミニ野菜ランキング!ベスト3は?
早稲田大学研究院教授 矢澤一良先生が選んだミニ野菜のランキング、ベスト3です。
第3位:ミニトマト
トマトと言えばリコピンですが、リコピンが普通の大きさのトマトの約2.5倍含まれています。
トマト100gあたりに含まれるリコピンの量
・トマト:約3㎎
・ミニトマト:約8㎎
リコピンの効果
動脈硬化の原因の一つは悪玉コレステロールによる血管の酸化です。
リコピンには抗酸化パワーがあり、動脈硬化のリスクを減らす効果が期待できます。
また紫外線を浴びることでできるシミやシワの予防にも効果が期待できます。
ミニトマトにリコピンが多いのはなぜ?
リコピンは皮に多いのですが、ミニトマトは普通のトマトに比べ皮が厚いので、リコピンが多いのです。
リコピンの吸収率をアップするには
リコピンは細胞の中にあります。
熱を加えると皮が柔らかくなり細胞も壊れるので、リコピンの吸収率がアップします。
ポトフやグラタンに入れたりして、熱を加えるとよいでしょう。
また熊本の人はトマトを入れたおかゆを食べますが、熱を加えることでリコピンの吸収がアップし、食物繊維がお米の糖質吸収抑制に期待できるので、理にかなった食べ方です。
第2位:芽キャベツ
芽キャベツは、胃腸を元気にしてくれます。
芽キャベツに含まれる成分は、普通のキャベツよりも多いのです。
ビタミンA 約14倍
ビタミンE 約6倍
例えば、ビタミンCの1日の摂取目安は100㎎ですが、キャベツだと1/4個必要なところ、芽キャベツなら5個でOKです。
<参考>
可食部100g中
・キャベツ:41㎎
・芽キャベツ:160㎎
ビタミンCは活性酸素を抑える働きがあります。
ビタミンAは胃の粘膜を保護する働きを持っています。
ビタミンEは胃腸の細胞膜の酸化を防止しする働きを持っています。
ビタミンは、A・C・Eの3つが揃うと、胃腸を守るパワーがアップします!
ちなみに、芽キャベツはこんな風になっています。
↓ ↓ ↓
芽キャベツの栄養が豊富なのは?
芽キャベツは、普通のキャベツと比べて芯が大きいです。
キャベツは虫に食べられにくい芯の部分に栄養を蓄えているので、芯にビタミンが多いのです。
芯の割合が多い芽キャベツは、普通のキャベツと比べて栄養が豊富です。
また丸ごと食べられるので栄養を逃さず食べられます。
一緒に食べると良い食材は?
芽キャベツはたんぱく質と一緒に摂ると、さらに胃腸によい食べ物になります。
例えばシチューは、お肉や牛乳のたんぱく質が胃の粘膜の材料になり、胃腸に優しく元気になるメニューです。
1位:豆苗
1位は豆苗です。
豆苗は、さやえんどうの赤ちゃんで、さやえんどうはグリンピースになります。
骨を丈夫にする豆苗
豆苗にはビタミンKが豊富です。その量はさやえんどうの約6倍です。
成人が1日に摂取すべきビタミンKの量は150μgですが、さやえんどうは約300g、豆苗は70g食べると1日分が摂取できることになります。
<参考>
可食部100gのビタミンKの量
・さやえんどう:47μg
・豆苗:280μg
ビタミンKの効果
骨のためには、カルシウムだけを摂っていてもだめです。
骨は一定量のカルシウムの出入りにより、常に新しくつくり変えられています。
骨がカルシウムだけでできていると、ちょっとした衝撃で折れてしまうので、骨にしなやかさを持たせるためにたんぱく質(コラーゲン)が含まれています。
そのため、骨の2/3がカルシウムで、残りの1/3はたんぱく質(コラーゲン)でできています。
ビタミンKは、カルシウムやたんぱく質(コラーゲン)の吸収をアップさせ、骨の形成をうながす役割をしてくれます。
そのため、ビタミンKは、カルシウムやたんぱく質(コラーゲン)と一緒に摂ることが重要です。
チーズと一緒に食べればカルシウムの吸収をアップ、鶏肉とあわせれば、たんぱく質の吸収をアップできます。
サラダに使って粉チーズを振るのもいいです。
β-カロテンが免疫力を高める
また免疫力を高めるβ-カロテンも、さやえんどうの約5倍含まれています。
豆苗だからこそある成分
豆苗の苦味成分は抗酸化成分です。
なぜ苦味成分があるかというと、豆苗はさやえんどうの赤ちゃんです。
種ができる前の豆苗が、もし甘くて美味しかったら、虫や動物に食べられて種が繁栄できなくなります。
そのため、動物にとって味の悪い成分を入れることで身を守っているのです。
多くの植物には、赤ちゃんだからこそ身を守るために持っている栄養があるのです。
植物にとっての抗酸化成分は、動物や紫外線から身を守る働きがあります。
人にとっての抗酸化成分は、老化の原因になる活性酸素を抑制してくれる働きがあります。
注目ミニ野菜:ブロッコリースプラウト
もう一つ、注目するミニ野菜に「ブロッコリースプラウト」がありました。
ブロッコリースプラウトはブロッコリーの赤ちゃんです。
ブロッコリースプラウトには、スルフォラファンという成分が含まれていて、これはブロッコリーになると、ほとんどなくなってしまう成分です。
スルフォラファンには、花粉症やアレルギーを抑制する可能性があります。
人の細胞の中のヒスタミンが血液中に流れてくると、かゆみ鼻水などのアレルギー症状がでます。
スルフォラファンは、このヒスタミンの放出を抑えてくれるというのです。
スルフォラファンは免疫細胞のバランスを取り、アレルギー症状に効果が期待できるということです。
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1位の豆苗は1袋100円前後で、お鍋にも炒め物にも使えて便利です。
ブロッコリースプラウトも100円前後なので、サラダによく使います。
別の番組でやっていましたが、ブロッコリースプラウトの栄養成分は熱に弱いので生食がおすすめです。また細かく切る方がより栄養成分を効率よく摂取できます。
どちらもお値段が1年通してほぼ変わらないので、野菜が高い時期には特にお世話になりました。
手軽な食材なのに、先生がおすすめするミニ野菜とのことで、嬉しいですね。
これからも積極的に食べようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。