バーミキュラの愛知ドビー、町工場から大ヒットを生んだ兄弟/カンブリア宮殿
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愛知ドビー株式会社は、大人気の無水鍋『バーミキュラ』をつくっている会社です。
兄の土方邦裕氏が社長、弟の土方智晴氏が副社長を務めています。
テレビ番組「カンブリア宮殿」にその社長と副社長が出演します。
赤字の町工場から、大ヒット商品が生まれるまでは、さまざまな苦労や工夫があったと思います。番組ではその辺りのエピソードを聞くことができるでしょう。
それに先立ち、愛知ドビーのことを少し調べてみました。
簡単ですが、私が調べた愛知ドビー物語です。
番組情報
番組名:カンブリア宮殿
放送:テレビ東京 2/1 (木) 22:00 ~ 22:54
番組内容:
世界を驚かせた日本製の鋳物ホーロー鍋バーミキュラ~倒産寸前の町工場 大逆転の秘密~
ゲスト:愛知ドビー代表取締役社長 土方邦裕、副社長 土方智晴
名古屋市の町工場「愛知ドビー」が生んだ鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」。“魔法の鍋”と言われるその秘密と、町工場の誇りをかけて挑んだ兄弟の開発ストーリーに迫る!
社長、土方邦裕氏が愛知ドビーに入るまで
愛知ドビーは、社長土方邦裕氏の祖父がやっていた繊維機械のドビー機のメーカーでした。それをお父様が継いで製造業をやっていました。
社長の邦裕氏は、豊田通商で為替のディーラーをやっていましたが、転職のオファーを受けた際、父親にその話をしたら、「うちをやらないか?」と言われ愛知ドビーに入ることを決めます。
社長はディーラーの時代に培った知識をいつか家業に役立てることができないか、と思っていたそうです。
社長が愛知ドビーに入ったころは赤字でした。コスト削減をする一方、鋳造の現場に入り技術を学びました。「鋳造カレッジ」にも通い、理論も学んだそうです。
町工場の経営者は、会社のことや原価を分かるためには、技術や理論を知らないと何もできないとのこと。
愛知ドビーには鋳造部と機械部のがありますが、鋳造部を何とか持ち直すところまでもっていったのです。
副社長、土方智晴氏が愛知ドビーに入るまで
副社長の智晴氏はトヨタ自動車の経理部門に勤めながら、会計士の勉強をしていました。
社長の奮闘により鋳造部と機械部のうち、鋳造部は持ち直せたものの、機械部までは手が回らず、弟に一緒にやらないか?と声をかけます。いつかは経営者に、という思いもあった弟は、すぐ「やる」と言ったとのこと。
それから二人三脚での会社経営が始まります。
弟の智晴氏とは3歳違いで、子供のころは喧嘩が多かったそうですが、現在は、会社をどういう方向に持っていくかという意思疎通をしていて、喧嘩はないそうです。
会社の特徴から強みと弱みをみつける
愛知ドビーの長所は鋳造と機械加工の両方を持っていることでした。
普通は一つの製品を作る際、鋳造は鋳造屋、機械加工は機械加工屋に頼みます。それが一カ所でできるところは強みです。
弱いところは大量生産する工場ではないことでした。
鋳造部と機械加工部があることで、1つの製品を納められる強みをアピールして営業したことで売り上げをあげていきました。
自社製品をつくる
下請けでは取引が安定しないため、自社製品の開発に取り組みます。
これがバーミキュラです。
愛知ドビーは資金がなかったため、自社の得意分野、自社にある設備を考えた時、バーミキュラに至ったそうです。
社長、副社長が目指したもの
「世の中にないモノ」
「世界一、食材本来の味を引き立てる、料理がおいしくできる鍋」
「最終ユーザーのことを考えたアフターフォローやサービスを提供する」
そうすることがブランドになっていくと考えていました。
今現在の愛知ドビー、そしてその商品バーミキュラをみても、目指したものが実現されていると思います。
良いものをつくると、周りから評価もされ感謝される。それによって従業員のモチベーションもあがり、よりよい方向に向かうそうです。
消費者はよい商品を手に入れることができ、従業員はやりがいを感じることができます。
よいことだらけですね。
実は、私もバーミキュラを欲しいと思っていた一人です。
バーミキュラの魅力について調べたので、よろしければこちらもご覧ください。
社長と副社長を担う土方兄弟、どちらも「いつかは自分のスキルを家業に活かせたら」という思いがあったようですね。
その通り、会社勤務時代の知識と経験、そしてアイデア、信念が大ヒット商品、バーミキュラにつながったように思います。
「カンブリア宮殿」では、兄弟の開発ストーリーが紹介されますが、それによりどれだけ丁寧に、精工に造られているのかも分かると思います。
バーミュキュラの開発秘話を知ったら、バーミキュラファンがもっと増えるかもしれません。
それでは、
最後までお読みいただきありがとうございました。