ラプラスの魔女 原作のあらすじ・前編/櫻井翔主演映画化
投稿日:2018年2月12日 更新日:
東野圭吾さんの小説「ラプラスの魔女」が、嵐の櫻井翔さん主演で映画化されます。
東野圭吾さん曰く「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった」と語っていて、東野圭吾さんの小説の中では、異色の作品とのことです。
出演者は、櫻井翔さんの他、
広瀬すず、福士蒼汰、豊川悦司、玉木宏、志田未来、佐藤江梨子、TAO、高嶋政伸、檀れい、リリー・フランキー。
すごい顔ぶれです。主役でもおかしくない俳優の方々ばかりです。
監督は三池崇史さん。三池崇史さんは翔くんとは『ヤッターマン』のときにタッグを組んでいます。
脚本は、「半沢直樹」を手掛けた八津弘幸さん。
面白い映画になりそうですね。
原作「ラプラスの魔女」を読んだので、あらすじをまとめました。
だいぶボリュームがあるので、前編、後編、事件の真相編と3つに分けています。
事件の全貌、そして犯人が分かるのは最後の「事件の真相編」ですので、読まないでいることもできます。
お楽しみいただければと思います(^^)
主な登場人物
羽原円華(うはら まどか)
羽原美奈(円華の母)
羽原全太郎(円華の父)
武尾徹(円華の護衛役)
桐宮玲(円華の世話係)
水城義郎(みずき よしろう)
水城千佐都(水城義郎の妻)
水城ミヨシ(水城義郎の母)
中岡祐二(刑事)
青江修介(地球化学専門の学者)
甘粕才生(あまかす さいせい)
甘粕謙人(甘粕才生の息子)
原作 あらすじ(前編)
プロローグ
羽原円華(うはらまどか)は、母美奈とともに、母の実家がある北海道へ来ていた。
父全太郎は仕事の都合で来られなかった。
外出していた祖父を迎えに、円華と美奈は自転車で出かけ、竜巻に巻き込まれてしまう。
円華は助かるが、母美奈は円華の目の前で亡くなった。
武尾徹は元警察官。警備保障との契約が切れ、困っていたところに護衛の依頼がくる。
桐宮玲という女性から、円華に対して興味を持たない、質問をしないという条件で、円華のボディーガードの依頼があったのだ。報酬は高額だった。武尾はその依頼を引き受ける。
武尾は、円華の世話役桐宮玲とともに円華を護衛するが、ある雪の日、円華は桐宮と武尾を出し抜いて逃げ出す。
武尾は、自分はボディーガードではなく、円華が逃げないように監視をしていたのだと気づく。
2つの事故
季節は冬、赤熊温泉(あかくま温泉)に観光に来ていた宿泊客の一人が、付近を散策中に倒れ亡くなった。火山ガスによる中毒死とみられていた。
またその後、苫手温泉(とまて温泉)でも同じような事故が起こる。東京から来ていた観光客が山中の遊歩道で被害にあい中毒死していた。
どちらの温泉も硫化水素型の温泉地だった。
赤熊温泉の事故
赤熊温泉の被害者は水城義郎という売れっ子の映画プロデューサーで、妻の千佐都と旅行に来ていた。
千佐都は26歳、水城義郎とは40歳近く年が離れていた。
宿泊していた旅館から滝を見にいくために妻の千佐都と散策に出た。
山頂を目指す登山道から細い獣道に入り沢の付近まで来たが、忘れ物をしたため千佐都が宿に取に行った。戻ってきたときには、水城義郎は倒れていた。
苫手温泉の事故
苫手温泉の被害者は那須野五郎(39)という俳優だが、あまり売れてはいなかった。
那須野は、遊歩道にあるベンチの側で倒れていた。遊歩道は温泉街に続いており、反対側からきた人に発見されたのだった。
現場は苫手温泉駅と温泉街の中間あたりに位置し、温泉街に続く遊歩道入り口までは車でなければ遠い。苫手温泉に宿をとった形跡もなく一人だった。
中岡祐二
中岡は麻布北警察署の刑事。
死亡した水城義郎の母、水城ミヨシから事故の3ヶ月前に手紙をもらっていた。
息子の義郎が結婚した相手は若く美人で、息子の人間性ではなく、財産目当てだと思う。
息子は金目当てでもいいというが、金目当てなら息子が早死にすることを望んでいるだろう。
嫁に勧められて生命保険に入ったという話を聞き、何か恐ろしいことを企んでいるのではないかと心配だ。相談にのって欲しい。
というような内容だった。
水城ミヨシは高級老人ホームに住んでいた。
無下にもできず、気は進まなかったが老人ホームへ水城ミヨシに会いに行く。
そして「息子さんの家は特に注意してパトロールするよう地域課に言っておく」と伝えた。
社交辞令のようなもので、実際には地域課への依頼はしなかったのだが。
その水城義郎が赤熊温泉で死亡した。気になった中岡は、水城ミヨシを訪ねるが、息子の死にショックを受けて自殺していた。
そして訪ねた老人ホームで義郎の妻、千佐都と会う。千佐都はミヨシの荷物を片付けに来たのだった。
千佐都は妖艶な雰囲気を持った美人で、冷徹な目と不敵な笑みを浮かべている。
中岡は、赤熊温泉の事故に興味をもち調べ始める。
この後、いよいよ櫻井翔さん演じる青江修介が登場します。
この先は「ラプラスの魔女」原作あらすじの後半になります。
なお、事件の全貌と犯人は、最後の「事件の真相編」で書いています。
お読みいただきありがとうございました。
よろしければ、続きもお楽しみください。