中学聖日記8話・9話・10話|最終回まであらすじネタバレ一挙振り返り!見逃し無料動画は?
投稿日:2018年12月24日 更新日:
ドラマ「中学聖日記」。
前回7話までまとめたので、第8話から10話最終回まで、詳しめにあらすじをご紹介します。
第8話・あらすじ
聖の新しい生活に忍び寄る過去
聖は、新しい恋を始めるべく、野上の気持ちに応え、「私で良かったら」とお付き合いを始めます。
そこにタイミング良く(悪く?)現れたのは、晶の母・愛子。愛子は、晶が聖の居場所を知っていると知り、いてもたってもいられず直接会いに来たのです。
動揺している聖に対し、愛子は冷静を装っているのか、怒った様子も無く、「ご無沙汰してます」「晶、来ましたか?」と話しかけます。
聖は、「はい、一度だけ。もう来る事は無いと思います」と返答します。
そんな状況を見ていた野上は、聖を守るように、今、聖は野上と交際している事、心配はいらないという事を愛子に告げます。
それを聞いた愛子は、またもおかしい程冷静に、晶と愛子の親子関係には溝が出来てしまった事を告げ、
「先生は何も失っていないんですね」「どうぞお幸せに」と言い残し、その場を去ります。
実は、その様子を、聖が副担任を勤めているクラスの保護者が見ていました。
その保護者は愛子に近づき、ネット上の聖の噂も見つけてしまい、クラスの保護者へ過去を広めます。
それによって、翌日クラスの子供達が全員学校を休み、保護者が学校へ乗り込んでくる事態に。
そんな事を知らない晶は、また聖に会いに行きます。聖は、今の学校で過去の事で問題が起きた事を明かし、晶を拒みます。
「わかりました、切り捨てたいんですよね」晶は言い放ちます。
続けて、新しい場所で新しい自分になれると思っているのは幻想だと告げ、「僕、ちょっとがっかりしました、先生に」そう言い残し、晶は聖の前から去ります。
その晶の言葉に触発された聖は、クラスの保護者の前で、3年前に生徒に好意を持った事は事実だと明かします。
もちろん、その後保護者から学校へ苦情・問い合わせが殺到。聖は副担任を外れ、しばらく事務補助をする事に。
晶の強い想い、心配する愛子
そんな中、最近晶が学校を休みがちな事がわかり、愛子は晶を実家に呼び出します。
進学をやめて就職を望む晶を、「あの人(聖)のため?」と愛子が責め立て、聖に会いに行った事も明かすと、晶は強く反発。
実家を飛び出し、そのまま行方不明に。
その日の夜、学校で仕事をしている聖の元へ、晶から電話が。
「先生の授業好きでした」「頑張ってください」「最後にそれだけ言いたくて…さよなら」晶はそう伝え、電話が切れます。
そこに、野上が帰ろうと声をかけます。そして、野上は、父が倒れたため教師を辞め、実家を継ぐ事を告げ、聖へ「一緒にこの町を出ませんか?」と尋ねます。
だけれど聖は、その想いに応えられず、何も言えません。
野上は、ダメだという事がわかっていたようで、「会いたい人がいるんでしょう?」「行ってください」と聖を送り出します。
晶の電話の背後では、山江島行きのフェリーのアナウンスが聞こえていました。
聖はフェリー乗り場へ来ますが、晶の姿が見当たりません。そこに山江島行きのフェリーが出港すると聞き、飛び乗ります。
「黒岩くん!」聖は晶を見つけ声をかけます。「さよなら」という言葉で心配して来たと告げる聖に、もう聖には連絡しないという意味だったと答える晶。
安心した聖は帰ろうとしますが、もうフェリーは出港していて、帰れません。
第9話・あらすじ
島へ
フェリーの中で、晶は今回の目的を話します。
実は、晶が実家へ帰った時、愛子より早く、郵便物に父親からの手紙が混ざっているのを発見していたんです。
今は山江島にいる事、家具を作る仕事をしている事、そして『晶に会いたい』と書かれていました。晶は父に会いに行くのです。
聖は、せめて母親にだけは連絡するよう晶へ促します。晶は母親へのメール画面を聖へ見せ、目の前で送信します。
次の日、島に着いた二人。父を探す晶を聖は手伝い、晶は父・康介と再会を果たします。
安心した聖は帰ろうとしますが、なんとフェリーは1日1往復のみ。今日はもうフェリーが無く帰れない。
しかも、島では1年に一度の祭りの最中のため、ホテルの空きも無い。聖は晶と共に康介の家に泊まることに。
そんな中、晶の行方を探している愛子。実は、晶が聖の目の前で送ったメールは、晶のパソコン宛だったのです。
聖と一緒にいるのではと思っている愛子は、勝太郎の会社を調べ、勝太郎に会いに来ます。
愛子から話を聞き、驚いた勝太郎は聖へ電話をかけますが、聖は気付きません。
聖と連絡がついたら連絡をもらう約束をし、愛子は帰ります。
素直な想い
一方聖は、急遽泊まりになったため、買い物に出掛けます。そこに着いてきた晶。
商店街の場所を教えてくれた島民が、自転車を貸してくれ、天気が崩れる予定という事も教えてもらいます。
晶が漕ぐ自転車の後ろに渋々乗る聖ですが、自転車が海風で揺れるため、晶に抱きつく形に。
買い物を済ませた二人は、砂浜で寄り道をします。そこには、大きな岩と海があり、とても綺麗。
聖はそこで、晶との過去を保護者へ話した事を明かします。
逃げたくなくて保護者へ伝えた事を聞いた晶は、聖を抱きしめます。
「守ります、この先ずっと。高校辞めて、就職して」先生と一緒にいられれば他はどうでもいいと言う晶に、聖は驚き、「戻ろう」と告げ、立ち上がります。
晶父の家に戻った聖は、お風呂も借りて、昼から充電したままだった携帯を見ます。
そこで初めて、勝太郎からの連絡に気づく聖。折り返し勝太郎へ電話をし、愛子が晶を探している事を聞かされます。
そして、晶と一緒にいる事を知った勝太郎に怒られ、自分のしでかした事の大きさを知ります。
晶にはホテルが空いていたと嘘をつき、聖はフェリー乗り場へ。待合室でそのまま一夜を明かします。
翌日、聖は帰ろうとしますが、悪天候でフェリーは欠航。好意で、この時期は使っていないキャンプ場のバンガローに泊めさせてもらえる事になり、キャンプ場へ向かいます。
晶はというと、父・康介と家で話をしていました。
そこで、康介は、離婚の理由として、仕事をしないで飲んだくれていた事、康介から家庭を捨てた事を明かします。
愛子に好きな人が出来たのはその後だと言い、愛子に非はないと言います。
その上で、本当に聖が好きなのであれば、愛子にわかってもらう努力をしろと告げます。
大雨が降る中、聖はバンガローへ向かっています。足下が悪く、足を滑らせ、聖は沢へ落ちてしまいます。
足を挫き、携帯も雨で壊れていて、息も白くなるほど寒い中、動けなくなる聖。
「誰か!」と声をあげますが、誰も来ません。「誰か!誰か!!」何度か声をあげていると、助けに来てくれた人影が。それは晶でした。
実は晶は、聖がフェリーの待合所で寝ていた事、今日はバンガローに泊まる事になっていたのにまだ来ていない事を島民から教えられ、聖を探していたのです。
「心配させんなよ!!」そう怒る晶に、聖はごめんなさいと謝ります。
聖をおぶって、晶は山小屋へ。ストーブの側で温まる聖は、離れた場所にいる晶を呼びます。
だけれど、「俺だって男です」と言い、晶は離れたまま。そして、「こうなったのは俺のせい」と晶は言います。
そんな晶の側に、挫いた足で少しずつ歩き、近づく聖。聖は、島へ来た事も、崖から落ちた事も、晶のせいだと返します。
晶に会わなければ先生も続けられた、だから逃げるように離れたのに、もうどんな理由をつけたらいいのかわからない。
花火大会の時のままの自分が苦しい。「どうしたら忘れられるの?」聖は泣き出します。
「黒岩くんが好き…」聖はついに晶に気持ちを伝えます。晶は聖を抱きしめ、キスをします。
つきつけられる現実
翌朝、島民により、聖と晶は見つけてもらいます。康介の家に戻る二人。
康介は晶へ、愛子へ手紙を送り続ける事ですき間を埋めようとしていたが、上手くいかなかったと話し、「でもお前はまだ間に合う」と告げます。
そして、聖へ、「晶をよろしく」と告げます。
帰りのフェリーで、晶は聖へ携帯番号を教えます。
聖は、愛子と話さないといけないと言い、晶も、愛子にわかってもらえるよう話し合うと返します。
フェリーが着き、降りる聖。そこに、まっすぐ聖の母・里美が向かってきて、「何やってるの!!」と怒り、そのまま聖を連れて帰ります。
実は、愛子は里美に会いに行き、聖と晶がいる事を伝えていたのです。
聖の家で、聖は晶と島へ行った経緯を話します。
「先生として、心配だっただけね?」里美は聖に迫り、返事も待たず、「良かった!」と安心しています。
聖は、本当の気持ちを里美へ伝えようとしますが、里美は聞かずに、明日愛子のところへ行って、きちんと説明すればわかってもらえるだろうと言います。
しかし翌日、愛子の元へ訪れた聖は、里美もいる前で、晶の事を好きだと愛子へ告白します。
愛子は、晶はまだ18だと、心変わりする事もある、信じられるのかと、聖へ問い詰めます。
聖は、信じている事、それにもし心変わりがあったとしても、後悔しない事を告げます。
愛子はこれ以上何かあれば然るべき処置をとると伝え、それを聞いた里美は必死で愛子に謝ります。
その帰り道、聖は里美へ謝りながらも、いつか認めてほしいと伝えます。
里美は、この恋は無理だから諦めて欲しいと返します。
後日、聖は小学校へ退職を伝えに行きます。そこで千鶴に会い、千鶴から、教師をやる資格がない、もう二度と教師をやろうと思わないで欲しいと言われてしまいます。
晶の事が好きという事が全ての言い訳になる。「おめでとう、お幸せに」千鶴にしては冷たく言い放ち、聖は帰ります。
その帰りに、聖は携帯が壊れているため、公衆電話を使って晶へ電話をします。
晶は、実家へ戻った事を報告。聖は教師を続けていると嘘の報告をします。
電話越しながらも、聖と晶は二人で綺麗な夕陽を見ます。出会った頃の、同じ夕陽を見たあの時を思い出す二人。
「教えたいな、あの日の自分に…。誰かを好きになるって、やっばり素晴らしいものだ、って」晶は嬉しそうな顔で言います。
振り回される勝太郎と原口
一方、勝太郎には海外赴任の話が舞い込んでいました。
原口と離れたくない勝太郎は、プロポーズをしますが、『繋ぎ止めたいだけでプロポーズをした』ととられてしまいます。
そんな時に晶が行方不明になり、愛子が聖に連絡を取って欲しいと勝太郎を尋ねてきて、勝太郎は聖を心配したのでした。
そんな勝太郎の様子にやきもきする原口。
聖が勝太郎へ電話をしてきた時、原口は勝太郎といました。
聖との電話の後、原口は勝太郎に、もう放っておけばいいと言います。
しかし、勝太郎は、もう聖の事は好きではないものの、晶が聖を振り回している事が許せないのです。
そんな勝太郎に、原口は、嫉妬してしまっている事、傷ついた勝太郎へ何もしてあげられない事が辛いと話し、仕事へ専念すると宣言します。
本当は海外赴任させる事も迷っていた原口。でも勝太郎に改めて海外赴任を言い渡します。
勝太郎は聖に会いにきます。原口と別れた事、海外赴任になる予定を明かし、「一緒に来い」と聖を後ろから抱きしめます。
でも、聖は勝太郎を拒否。勝太郎は、聖が真剣になればなるほど、おかしい人だと思われると伝え、聖の目を醒まそうと説得。
でも「わかってもらえるとは思ってない」と言い、聖は立ち去ります。
すれ違う二人
聖は実家へ帰り、再就職先を探します。携帯も新しくし、晶へ連絡します。
もう実家には迷惑をかけられないと、新しい家を探す聖ですが、保証人が必要。
保証人を頼める人がいない聖は、悩んだ様子で勝太郎と原口の職場に来ますが、考えた末立ち去ろうとします。そこで原口に会い、カフェで事情を話します。
事情を聞いた原口は、聖を『人の目を恐れて生きる臆病者ではなく、罵詈雑言浴びながら戦う勇者』だといい、『勇者の味方だから』と保証人を快諾します。
その日の夜、晶から聖へ電話があります。晶は、進路の事や、聖の事を考えたと話を切り出します。
その上で晶は、最初は聖からの好意が嬉しかったけれど、引いた、冷めたと言いだします。驚く聖。
続けて、聖の事は今は考えられないと言い、「もうこういうのやめよう」そう告げて晶から一方的に電話を切ります。
翌日。晶は愛子へ、とある有名な理工学部がある大学のパンフレットを見せます。
そして、その大学のオープンキャンパスへ行くと話します。真剣に進路を考え出した晶に、愛子は喜びます。
そんな中聖は、原口と共に引越し先を見に来ていました。聖の新しい生活を想像する原口と逆に、浮かない顔の聖。
聖は、昨晩晶に言われた内容を原口へ明かします。「怖いですよね、いい大人が、真剣に来られても…」弱々しく晶は言います。
原口は、泣いてもいいと聖に告げ、聖を抱きとめます。
後日、聖は原口に連れられ、晶が訪れる予定のオープンキャンパスにやってきます。
ここの理工学部に今日、晶が来ていると原口は言い、別れの本当の理由を聞くよう促します。
「全てを捨てて、彼だって決めたんでしょう?戦え、聖!」原口に強く励まされ、聖は走り出します。
たくさんの人で溢れる大学内を走り、理工学部へたどり着き、聖は晶を見つけます。晶も、聖を見つけ、逃げ出します。
逃げる晶を追いかけ、聖は、最後にどんな将来を見つけたのか教えて欲しいと伝えます。
「先生は?俺のせいでまた、学校辞めて…」実は晶は、聖に別れを告げる前、勝太郎から、聖が学校を辞めた事を聞いていたのです。
勝太郎は、晶はまだ若く、これからの努力次第で夢や目標、何でも手に入るが、聖には何が残るのかと、晶に詰め寄っていたのです。
「なんで、辞めた事黙ってたんですか?先生のそういう所、すごいくだらないなって思います」
でも、先生を辞めてほしくない、自分に出来るのは聖の前から去る事しかないと、晶は言います。
そんな中、晶は、人混みの中に愛子の姿を見つけ、今見つかるといけないと思い、聖の手を取って走り出します。
少し走った先で、聖は晶へ、嘘のないそのままの自分でいたいという思いを伝えた上で、「黒岩くんの隣にいたい」と伝えます。
「僕もです。先生の隣にいたいです、この先ずっと」晶はそう返事をします。
第10話・あらすじ&ネタバレ
通じ合う心と現実
二人の気持ちがまた通じたその瞬間、「末永聖さんですか?」「黒岩晶くん?」という声が。その声の主は、警察官。
未成年の連れ去りがあったと、二人は警察官により警察署へ同行させられてしまいます。
実は、晶が聖の手を取って走っていた姿を、愛子が見ていたのです。
警察署では、聖も晶も取り調べ室で話を聞かれただけで終わりました。
警察官は愛子へ、「事の重大さを言って聞かせた」と告げます。
そして、今回はお咎めなしになる可能性が高いため、二人を止めるには、別の手段も取り入れる事を提案します。
その後、取り調べが終わった晶は、愛子に「責任なら俺が取る!」と言いますが、
愛子は、晶は未成年だから責任をとる事は出来ない、また何かあったら聖の罪が増えるだけ、と言い放ちます。
それを聞いて、晶は落ち込んだ様子。愛子に携帯を奪われ、先に警察署を後にします。
愛子は預かった携帯にあった聖の連絡先を消し、「これでいいのよ」と呟きます。
一方、聖が落ち込んだ様子で歩いていると、愛子が待ち構えていた様子で姿を現します。
聖は謝罪をしますが、愛子は謝罪を聞かず、「話は明日、1時にここで」と紙を手渡します。
やっとの思いで帰宅した聖の元に、聖の居場所を知った母親が訪ねてきます。実は愛子が聖の母へ連絡していたのでした。
警察沙汰にまでなってしまった事を咎め、「もう好きにしなさい」「あなたの事が信じられない、これからはもう1人でやっていきなさい」と言い放ち、聖の元を去ります。
翌日、愛子と話をする為、聖は指定の場所へ向かいますが、そこにいたのは、愛子の弁護士。
愛子は聖に会いたくないと言っていて、弁護士に一任した様子。
弁護士は、愛子は示談を望んでいると話し、誓約書を差し出します。
その誓約書は、今後一切晶と連絡を絶つ事、接触をしない事を誓約するもので、もし誓約事項に反した場合、損害賠償を払う必要があると明示されています。
弁護士は、期限は一週間と告げ、誓約書へのサインを求めます。
日は変わり、晶は仕事をしている様子の愛子へ、大学受験をする事を告げます。
そして、受験するから聖を許して欲しいと伝えますが、愛子は、「今は受験に集中して」と言い、聞く耳をもちません。
そんな中、聖の元へ、千鶴が現れます。職員室に残っていた私物を持ってきてくれたのです。
聖の行動を「自業自得」と叱りつけますが、見捨てきれない様子で、聖を抱きしめます。
母親にも見放され心細くなっていた聖は、涙をこぼします。
勝太郎と原口にも新展開
聖は原口とカフェで会います。原口は勝太郎から、『聖が晶と会った事で大変な目にあっている事』を聞いたのです。
原口のおかげで聖と晶が再び会う事が出来たのですが、原口は責任を感じ、聖へ謝ります。
聖は原口へ、弱音のように、誰のために、どんな決断をすべきか悩んでいると話します。
会話の途中、気分が悪くなった原口は席を外すと、少し歩いて倒れてしまいます。
救急車で病院へ運ばれた原口。付き添いの聖がかかりつけの病院の診察券が無いか原口のバッグを探ると、そこには母子手帳が。
中を見ると、赤ちゃんのエコー写真。聖はそこで、原口のお腹に赤ちゃんがいる事を知ってしまいます。
病院へ駆けつけた勝太郎は、聖により、赤ちゃんの事を聞かされます。赤ちゃんがいると知らなかった勝太郎は、動揺を見せます。
原口は念の為数日入院する事になった為、翌日聖は着替えを持って病室を訪れます。
しかし、原口はすでに着替えを済ませ、大事な仕事があると言い、職場へ向かおうとします。
そんな原口に聖は、仕事より赤ちゃんが大事だと必死に説得。聖の説得に心を動かされた原口は仕事へ行くのをやめ、「母親になる」「一人で産んで育てる」と宣言。
「勝太郎さんは?」と尋ねる聖に、原口は、聖と同じくどうすれば正解かわかるはずも無いが、『自分自身の答え』を探すと強く言います。
「一人で立ったその先に答えがあるって信じている」いつもの迷いのない原口がそこにいました。
誓約書の行方
そんな中、愛子は自宅で弁護士に、聖がまだ誓約書を提出していないと聞きます。
すると、その会話を聞いていた晶。「誓約書?」愛子に尋ねます。
受験を終わらせられれば聖との事を考えてくれる、そう信じていた晶は、愛子を責めます。
そこに弁護士が割って入りますが、感情的になっている晶は、弁護士の胸ぐらを掴みます。
もみ合いの末、晶は散らばった書類の中に聖の写真と職場が印刷された紙を見つけ、家を飛び出します。
夜になり、職場についても聖はいません。晶が持ち出した紙を再び見ると、裏には聖の家の住所が。晶はその住所へ向かいます。
一方聖は、家で誓約書をどうすべきか悩んでいました。
しかし、原口の強い決心を思い出し、弁護士へ連絡をとろうとします。そこに、インターホンが鳴ります。
玄関の向こうからは、「開けてください!」と晶の声。
「会いたい、声が聞きたい」晶はそう訴えます。聖はドアノブに手をかけます。
同じタイミングで、晶もドアノブへ手をかけます。
弁護士と共に車で晶を探す愛子。その車が、聖の家に到着します。
外から見た限りでは、晶はいません。愛子は車に残り、弁護士が聖の家を訪れ、部屋へ入り込みます。しかし、晶はいません。
ごまかすかのように、誓約書の件で来たと弁護士は聖へ伝えます。
聖は、「今連絡しようと思っていました」と告げます。
翌日、弁護士を通じ、聖と愛子は直接話をします。
聖は、晶が前日の夜会いに来た事を正直に告げます。
そして、晶はドアを開けるのを待っていましたが、その内帰っていった事を明かします。
「私たちの決心は固い、待てる、信じてほしい」と、愛子に伝えようと思っていた事。
しかしまだ晶は18歳で危うく、何かの拍子に感情的に行動してしまう事。愛子が心配する気持ちがよくわかった事。
ぽつりぽつりと話し、聖はサイン済みの誓約書を差し出します。
「晶にとって大事なのは未来。どんなに心で想っても、表に出してはいけなかった!」聖は強く愛子へ話します。
「本当に彼を想うなら与えなければいけなかった!時間や、距離や、可能性…。それが大人としての責任だったのに、そう出来なかった事…心からお詫び申し上げます」聖は立ち上がり頭を下げます。
「もう会う事はありません…黒岩くんにも、そう伝えて下さい」聖は伝え、その場を去ります。
愛子は、聖の決意を黙って聞いていました。
その夜。夕食の支度をする愛子へ、聖に会ったかどうか教えてと晶は頼みます。
愛子は、サイン済みの誓約書を晶に見せ、「これが先生の答え」と伝えます。
続けて、「わかる?晶。どんな思いで先生が、これを書いたか。あなたに何が出来る?この思いに、どう答えられる?」愛子は強く伝えます。
「考えなさい」と言われた晶は、愛子の作った夕食をかきこむように食べます。
それぞれの未来
原口の退院の日、勝太郎は病院へ来ていました。原口らしく強く歩く姿に、勝太郎は何か言いかけますが、それより早く原口は「お断り!」と言います。
「俺にも責任が、籍いれよう、サポートします、一緒にシンガポール来て下さい、全部お断り!」強く言う原口に、言いたい事を全部言われたとしょげる勝太郎。赤ちゃんは一人で大丈夫だと、原口は強く言い放ちます。
そこに、聖が現れます。二人に話したい事があるとの事。
ある日、聖は勝太郎に呼び出されます。そして、『原口からの指示』と言われ、聖は一人で大観覧車に乗せられます。
そこに原口から電話が。「聖ちゃん、見える?」そう言われ見渡すと、地上に原口の姿が見えます。手を振る聖。
すると、原口は誰かに電話を手渡します。その相手は晶でした。
最後に話したい事があると晶は言い、話し始めます。
聖といると幸せで、自分の事しか考えられなかった事。でも今は、聖に幸せになってほしい事。
もう会わないし連絡もしないけれど、ずっと聖の幸せを願っている事。
それに対し聖は、海外で働く事にしたと伝えます。それは、自分でも信じられない事だと。
晶が聖を変えた事、一人で立っていく力を晶がくれた事を伝え、晶に会えてよかったと聖は話します。
それを聞き晶は、電話越しではなく、どんどん上へ昇っていく聖の乗った観覧車へ向かい、「頑張れー!!」と叫びます。
何度も何度も、聖に伝わるように、頑張れと叫ぶ晶。
そして晶は、頑張れ、頑張れと声に出しながら、自転車に乗って帰っていきます。迷いのない表情です。
聖が観覧車を降りると、勝太郎はレポート用紙を渡します。聖は一人で、そのレポート用紙を開きます。
そのレポート用紙は、晶が日記を書いていたもの。今まで、何度もドラマで晶の想いとして語られていた部分です。
だけれど、最後に2018年の晶の言葉が追加されていました。
『聖ちゃんがこの先ずっと笑っていられますように 黒岩晶』
泣きながら読み終わり、聖は空を見上げます。
一方、帰り道に勝太郎は原口へ、原口とお腹にいる赤ちゃんの二人の側にいる事を決めたと宣言します。
どんなに想いあってもどうにもならない事もある、まだどうにかなるなら全力で掴みに行く!いつになく強気に言う勝太郎。
いつも通り、あしらうように接する原口ですが、「(海外赴任に対し)待っててやる!だから一人前になって帰ってこい!」と言います。喜ぶ勝太郎。
月日が経ち、晶の受験当日。家を出た晶を見送る愛子は、お守りを手渡します。
最初は受け取らない晶ですが、父が送ってくれたと聞き、受け取ります。
学業成就のお守りは、山江天満宮で買われたものでした。
愛子は、「いってらっしゃい」と声をかけます。晶は少し進んだ後振り返り、「母さん」と呼びかけます。
「ありがとう。行ってきます」晶はそう伝えます。愛子は、受験に向かう晶の背中を泣きながら見守り、頑張れと呟きます。
一方聖は、母親へ電話をかけていました。
日本語学校の教師をやるために、これからバンコクへ向かう事。一からやり直そうと思っている事。聖は母親へ報告します。
聖の母は、もう私達(聖の両親)の手を離れたと思っていると告げられ、「一人で頑張って」と言われます。
「でも、もし本当に辛い事があったら、帰っておいで。晩ごはん食べさせるくらいは出来るから」母の愛情に満ちた言葉を胸に、聖は旅立ちます。
結末・ラストシーン
5年後。聖は海外の学校で、子供達に日本語を教えています。
子供達とはしゃいで遊んで、穏やかに楽しそうに過ごしている様子が伺えます。
ある日、海から見える夕陽が綺麗で、聖は思わず写真を撮ります。
それはまるで、聖と晶の想い出のシーンのよう。
シャッター音が鳴った時、後ろからも同じ音が。
聖が振り向くと、後ろには、大人になった晶の姿が…!
晶の母親・愛子による誓約書で、会う事が出来なくなった聖と晶。
その誓約書を、晶はカバンから取り出し、聖に見せます。
それは、愛子が二人を認めたという事。
微笑み合い、抱きつく聖と、受け止める晶。
抱き合う二人の幸せそうな表情は、どんな未来も二人で乗り越えていける気持ちにさせてくれました。
感想
ついに終わってしまった『中学聖日記』。
最初からどんな結末になるのか予想がつかないドラマで、悲恋となるのか結ばれるのか、とても気にしながら見ていました。
結果として、遠回りにはなりましたが二人が結ばれる未来で、とても嬉しく感じました。
『中学聖日記』の魅力のひとつに、幸せな展開に反する悲しい展開が、流れるようにくるくると変わっていくところがありました。
それはまるでドラマそのものが、大人の男と少年の途中の、自分の気持ちをうまく扱いきれない危うい晶のように、
また、年齢・立場的に大人だけれど、まだ大人になりきれていない未熟な聖のように、
そして、そんなお互いにどうしても惹かれ合ってしまう聖と晶のように、私には感じました。
新人俳優ながらも演じきった、晶役の岡田健史さん。
岡田さんの演技は、新人だからこその初々しさがあり、それが晶役にぴったりでした!
『中学聖日記』という華々しいデビューで、今後人気俳優になること間違いなしといったところですね。
今後の活躍に期待です!
おまけ
後半になるにつれて、ドラマではあまり触れられなくなってしまった、晶とるな。
結局最後の方まで、るなは晶を想い続けていました。
だけれど最終回、たまたまるなは晶に再会した時、何も無かったように微笑みました。
るなの恋が終わる瞬間に思えましたが、るなが大人になった瞬間にも見えて、ほっとしました。
そして、実はあの誓約書は無効という噂があるんです!
なんと、誓約書にサインした日付が、『平成2018年』となっているんです。
『平成』と『年』が印刷された間に、聖が『2018』と書いているというとわかりやすいでしょうか。
ネットでは、『ありえない日付では?』『未来の日付だから無効という事か!』と話題になっています。
しかも、晶の母・愛子が誓約書を見つめるシーンでは、『平成』部分が愛子の手に隠れて見えないとの指摘も。よって、愛子は気付いていたのではないかという考察もありました。
これは、単なるミスなのか、それともわかった人だけが楽しめる真実なのか、いつか明かされる時が来てほしいようで来てほしくない不思議な気持ちです。
こんな記事もあります
・中学聖日記|視聴率一覧・感想まとめ/2018秋ドラマ.有村架純,岡田健史
・ドラマ中学聖日記|あらすじと晶役 岡田健史プロフィール(有村架純相手役)
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