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映画『ドライブ・マイ・カー』あらすじネタバレ&感想

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村上春樹さんの短編小説「ドライブ・マイ・カー」がこの夏、西島秀俊さん主演で映画化されました。

第74回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞していて話題にもなっています。

原作は短編ですが、映画は3時間近くある長編ものです。

原作は読んでいないので先入観なしで、映画のストーリーの紹介と感想を書いていこうと思います。



 

 

『ドライブ・マイ・カー』原作について

原作は村上春樹さんの短編小説集「女のいない男たち」に収録されている短編作品です。

「女のいない男たち」は、全6篇を収録した短編小説集で、オバマ元大統領が「2019年のお気に入りの本」に挙げたことでも話題になりました。

累計発行部数は80万部を突破し、19ヵ国語に翻訳されて多くの国で愛されています。

映画化にあたっては、話をふくらませるために、他に収録されている「シェラザード」、「木野」などのエピソードも投影されているということです。

 

『ドライブ・マイ・カー』前半のあらすじ

舞台俳優であり演出家の家福(かふく)悠介(西島秀俊)。

妻の音(おと・霧島れいか)と満ち足りた生活を送りながら、仕事の行き帰りは車の中で音に作ってもらったカセットテープをかけてセリフの練習をする毎日です。

しかし音は家福の知らないところで浮気をしており、家でその現場を見てしまいます。

ある日音に「帰ってきてから話がある」と言われて送り出された家福でしたが、その日はなかなか帰りづらく帰宅が深夜になってしまいます。

そして家に帰ると音が部屋で倒れていました。

すぐに救急車を呼ぶ家福でしたが、音はくも膜下出血でそのままこの世を去ってしまいます。

 

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2年後

それから2年が経ち、広島国際演劇祭から「ワーニャ伯父さん」の演出を頼まれて東京から広島へ向かう家福。

劇場エントランスでは演劇祭のプログラマーの女性、柚原とドラマトゥルク兼、韓国語通訳をする男性のユンスに出迎えられます。

アジア各国から集まった応募書類を渡され、家福は今後のスケジュールや滞在先の説明を受けます。

そして演劇祭の規則で、滞在期間中は運転をしないようにと専属ドライバーを手配されます。

運転の時間に戯曲のセリフを確認している家福は、その申し出を断ろうとしますが、テストドライブをして判断してはどうかとユンスに勧められます。

専属ドライバーはキャップを被った小柄で寡黙な女性、渡利みさき(三浦透子)でした。

みさきの運転は穏やかで、家福は彼女を専属ドライバーとして認めます。

オーディション会場には、音の生前家福の楽屋まで訪ねてきた高槻(岡田将生)の姿もありました。

その中には手話を使う韓国人女性、イ・ユナもいましたが、ユンスは手話が分かるので家福に通訳をします。

オーディションの結果、日本人の男女、アジア人男女、ユナが選ばれ、高槻は歳が違いすぎるワーニャ役に選ばれます。

高槻はそれを指摘しますが、家福に「特殊メイクをすればいい。嫌なら誓約書にサインしなければいい」と言われ、みんなと同じように誓約書にサインをするのでした。



 

 

『ドライブ・マイ・カー』後半のあらすじ

連日役者たちと稽古を続ける家福。

時には高槻が家福を飲みに誘い、みさきは嫌な顔ひとつせずに送り迎えを続けます。

ある日、高槻は家福の亡くなった妻・音の話をします。

音は家福と性行為をしている最中や、その後でとある1つの物語を話していました。

家福が妻から聞いている物語は、自分が聞いているものがすべてだと思っていましたが、高槻は物語の続きを知っていたのです。

高槻と音は、男女の関係だったのです。

 

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それからしばらくして稽古も大詰めになったころ、高槻は暴行の疑いで警察に捕まってしまいます。

家福は柚原たちに、ワーニャ役を家福がするか、この公演自体をやめるかを迫られます。

時間は2日待つのが限界ということで、家福は落ち着く場所まで行ってくれとみさきに車を走らせます。

2人はみさきのふるさとの北海道に、車とフェリーで行くのでした。



 

 

みさきの生い立ち

みさきの運転が上手いのは、中学生の時母親に運転を習わされ、送り迎えの時に起こさないように気をつけて運転していたから。

みさきの家庭環境は悪く、父親は家におらず、母から家庭内暴力を受けていました。

北海道の実家は、みさきが10代の時に地滑りで倒壊してしまい、その時母は亡くなってしまいました。

これまで後部座席に乗っていた家福でしたが、みさきの話を聞いていくうちに助手席に座るようになります。

みさきの母は時々サチという別人格が現れ、サチになっている時は穏やかでみさきの友達でもありました。

家福と音の間には女の子がいましたが、幼くして亡くなっていました。

みさきは23歳で、もし家福の娘が生きていたら同い年。

2人はそれぞれの後悔を口にし、男と女という関係ではなく、心の闇を、互いを慰めるように抱き合うのでした。

結局ワーニャ役は家福がすることになり、公演は無事終わります。



 

 

ラストシーン

そしてラストシーン。

何年か経ったコロナ渦の韓国。

みさきはマスクをして、車に大型犬を乗せて韓国の道をドライブしているのでした。

 

映画の感想&注目ポイント

前半に出てくるラブシーンが濃厚

村上春樹さんの作品にはラブシーンは欠かせないものだと思うのですが、音が亡くなるまでの前半で何度もラブシーンが出てきます。

西島秀俊さんの上半身裸のシーンが前半にはかなり出てくるので、西島さんファンの女性の方にはたまらないんじゃないかな?と思いました。

また、キスシーンも濃厚です。

ただラブシーンは音が亡くなってからは一切出てこなくなるので、前半に注目ですね(^^;



 

 

長さを感じさせない物語

映画は長くても2時間ちょっとくらいのものが多いと思いますが、この映画は3時間近くあってかなり長いです。

ただ途中で飽きたりすることなく、見れば見るほど「ドライブ・マイ・カー」の世界観に引き込まれていきます。

戯曲の劇中劇も登場しているので、映画と舞台を両方見ているような贅沢な気分も味わえるんじゃないかと思います。

音が亡くなってからもカセットテープで声だけは登場するので、カセットテープのシーンも印象的でした。

物語が進むにつれて、戯曲の内容と家福と音の関係が重なっているように思えてくるのも印象的でした。



 

 

音の語る物語

ラブシーンの最中や、後で音が家福に自分が作ったと思われる物語を話すシーンがあります。

内容は、女子高生が空き巣に入って、自分がそこにいた印(生理用品や下着など)を置いていくという風な明るい話ではありませんが、なんだか聞いていて続きが気になる話でもあります。

そしてその物語の最後まで話していたのかは分かりませんが、家福に話していないことを高槻には話していたというのがなんともいえない気分になります。

しかも続きの内容が、女子高生が空き巣を殺したという、なかなかハードな話。

もう夫のことは愛していなかったのか、家福には聞かせたくなかったのか気になるシーンでした。



 

 

みさきと家福との関係性

最初は単なる専属ドライバーとして家福の送り迎えをしていたみさきですが、徐々に彼女にも心に抱える闇があったことが明かされていきます。

家福とみさきとのラブは一切ないのですが、亡くなった娘と同い年ということもあって、家福は父性のようなものを感じていたのかもしれません。

「みさきの運転は、車に乗っていることを忘れるくらい静かだ」と家福が褒めるシーンがありますが、そういう運転をするのは昔の辛い思い出のせいなのかと知ると、なんだか切なくなってしまいました。

 

まとめ

「ドライブ・マイ・カー」のネタバレ感想をご紹介しました。

劇中に出てくる「ワーニャ伯父さん」の戯曲はよく分からないのですが、それを知らなくても楽しめる構成になっています。

ドライブシーンもそうですが、音や声が重要なポイントになっている映画だなと思いました。

最後、みさきがなぜ韓国にいるのかは分かりませんでしたが、家福もみさきもそれぞれ一歩踏み出せたような、前向きな終わり方で良かったと思います。

現在緊急事態宣言も出ているのであまり気軽に「観に行ってください!」とは言えないのですが、個人的には、一度見て欲しい映画だと思いました。

そして原作はどんな感じなのか読んでみたくなりました。

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最後までお読みいただきありがとうございました。



 

 

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