羽生結弦・宇野昌磨・男子フィギュア順位結果・点数・演技構成点比較/平昌五輪
投稿日:2018年2月20日 更新日:
男子シングル、フィギュアスケートの上位5名の点数をいろいろな角度から比較しています。
今回は、演技構成点に注目してみました。
GOE、技術点、演技構成点の順位別まとめ一覧も掲載しています。
この一覧をみると、羽生結弦選手の強さが分かると思います。
順位まとめ
結果をまとめておきます。
順位 | 選手 | ショート | フリー | SP+FP | ||||||
点数 | 技術点 | 演技構成 | 減点 | 点数 | 技術点 | 演技構成 | 減点 | |||
金 | 羽生結弦選手 | 111.68 | 63.18 | 48.50 | 0.00 | 206.17 | 109.55 | 96.62 | 0.00 | 317.85 |
銀 | 宇野昌磨選手 | 104.17 | 58.13 | 46.04 | 0.00 | 202.73 | 111.01 | 92.72 | -1.00 | 306.90 |
銅 | フェルナンデス選手 | 107.58 | 59.79 | 47.79 | 0.00 | 197.66 | 101.52 | 96.14 | 0.00 | 305.24 |
4 | 金博洋選手 | 103.32 | 60.27 | 43.05 | 0.00 | 194.45 | 109.69 | 85.76 | -1.00 | 297.77 |
5 | ネイサン・チェン選手 | 82.27 | 41.39 | 41.88 | -1.00 | 215.08 | 127.60 | 87.44 | 0.00 | 297.35 |
演技構成点の比較
演技構成点に注目してみました。
対象は上位5名の、羽生結弦選手、宇野昌磨選手、ハビエル・フェルナンデス選手、金博洋選手、ネーサン・チェン選手です。
ショートプログラム
演技構成点の点数:ショート
演技構成点の点数順に並べました。
SP順位 | 結果 | 選手名 | 演技点 | 基礎点 | GOE | 点数 |
1 | 金 | 羽生結弦 | 48.50 | 49.01 | 14.17 | 63.18 |
2 | 銅 | ハビエル・フェルナンデス | 47.79 | 47.75 | 12.04 | 59.79 |
3 | 銀 | 宇野昌磨 | 46.04 | 50.71 | 7.42 | 58.13 |
4 | 4位 | 金博洋 | 43.05 | 51.15 | 9.12 | 60.27 |
17 | 5位 | ネーサン・チェン | 41.88 | 47.48 | -6.09 | 41.39 |
演技構成点でも強い羽生結弦選手です。
同門のハビエル・フェルナンデス選手が追っています。
ショートまとめ
ショートのGOE、技術点(基礎点+GOE)、演技構成点をまとめました。
GOE順 | 技術点(基礎点+GOE)順 | 演技構成点 | 技術点+演技構成点順 |
羽生結弦 | 羽生結弦 | 羽生結弦 | 羽生結弦 |
ハビエル・フェルナンデス | 金博洋 | ハビエル・フェルナンデス | ハビエル・フェルナンデス |
金博洋 | ハビエル・フェルナンデス | 宇野昌磨 | 宇野昌磨 |
宇野昌磨 | 宇野昌磨 | 金博洋 | 金博洋 |
ネイサン・チェン | ネイサン・チェン | ネイサン・チェン | ネイサン・チェン |
GOEでも、技術点でも、演技構成点でも羽生結弦選手がトップです。
ネーサン・チェン選手は、ジャンプの転倒などがあり、実力が出せなかったので最下位になっています。
その間の3名は、変動があります。
フリープログラム
演技構成点の点数:フリー
演技構成点の点数順に並べました。
FP順位 | 結果 | 選手名 | 演技点 | 基礎点 | GOE | 記録 |
4 | 金 | 羽生結弦 | 96.62 | 92.56 | 16.99 | 109.55 |
5 | 銅 | ハビエル・フェルナンデス | 96.14 | 84.11 | 17.41 | 101.52 |
2 | 銀 | 宇野昌磨 | 92.72 | 103.14 | 7.87 | 111.01 |
1 | 5位 | ネーサン・チェン | 87.44 | 115.11 | 12.53 | 127.64 |
3 | 4位 | 金博洋 | 85.76 | 102.40 | 7.29 | 109.69 |
ショート同様、演技構成点1位は羽生結弦選手、2位は同門のハビエル・フェルナンデス選手です。
フリーまとめ
フリーのGOE、技術点(基礎点+GOE)、演技構成点をまとめました。
GOE順 | 技術点(基礎点+GOE)順 | 演技構成点 | 技術点+演技構成点順 |
ハビエル・フェルナンデス | ネイサン・チェン | 羽生結弦 | 羽生結弦 |
羽生結弦 | 宇野昌磨 | ハビエル・フェルナンデス | 宇野昌磨 |
ネーサン・チェン | 金博洋 | 宇野昌磨 | ハビエル・フェルナンデス |
宇野昌磨 | 羽生結弦 | ネイサン・チェン | 金博洋 |
金博洋 | ハビエル・フェルナンデス | 金博洋 | ネイサン・チェン |
フリーは、GOE、技術点で入り乱れていますが、演技構成点が加わると、結局羽生結弦選手がトップになります。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか。
演技構成点でまとめてみましたが、ここでも羽生結弦選手の強さを改めて確認することができたのではないかと思います。
フリーの技術点では負けていましたが、演技構成点の点数が高いので、合計ではやっぱりトップになりました。
4回転は確かに基礎点が高いし、難易度によっても差がつきます。
でも、いくら難易度の高い4回転を飛んでも、完成度を高めなければ追いつかれてしまうし、演技構成点がよければ、差をつけられてしまいます。
いろいろと比較してみると、銀になった宇野昌磨選手は、各項目でフェルナンデス選手と拮抗しています。
フェルナンデス選手が勝っても不思議ではない印象があります。
最終的に、宇野昌磨選手とフェルナンデス選手の点数差は1.66です。
フェルナンデス選手はフリーの演技で、4回転が2回転になるなどのミスがありました。
そのため、基礎点で宇野昌磨選手と18.89の差がついてしまいました。
GOEでは、フェルナンデス選手の方が圧倒的に高いのに、この差を埋められず、フリーの技術点で宇野昌磨選手に9.49の差をつけられて、これが響いてフェルナンデス選手が銅になったのだと思いました。
いくら技術や演技構成がよくても、ミスがあれば順位に響きます。
羽生結弦選手もミスがありましたが、最小限のミスにとどめたのも勝因なのでしょう。
それでは、
最後までお読みいただきありがとうございました。