平野歩夢生出演インタビューまとめ/ビビット、スクランブル
投稿日:2018年2月15日 更新日:
日本スノーボード史上初のオリンピック2大会連続銀メダル、という偉業を成し遂げた平野歩夢選手。
競技が終わってから、いろいろなメディアでインタビューを受けています。
競技終了後や空港でのインタビュー、ビビット、ワイドスクランブルに生出演した際の話、スッキリ、モーニングショーの内容など、インタビューで語った平野歩夢選手の言葉をまとめています。
平野歩夢選手の簡単なプロフィール
平野歩夢(ひらの あゆむ)
生年月日:1998年11月29日(19)
生誕地:新潟県村上市
身長:165cm
体重:50kg
種目:スノーボード・ハーフパイプ
日本大学在学中
家族は、父英功(ひでのり)、弟海祝(かいしゅう)
3人兄弟の真ん中
父は日本スケートボーディング協会の幹部
2017年3月
ダブルコーク1440で失敗
アメリカ、コロラド州で行われたバートンUSAオープンで6mの高さから転倒し全身を強打。
左ひざ靭帯損傷、肝臓損傷、全治8週間という重傷を負い選手生命を脅かされた。
練習再開は2017年5月
恐怖心と戦っていたのを支えたのは父親だった。
そして、その怪我を乗り越え、
2018年1月 X GAMES Aspen2018で、
・フロントサイドダブルコーク 1440
・キャブダブルコーク 1440
史上初の4回転技連続成功させ、99点で優勝!
戸塚優斗選手の転倒について
平野歩夢選手が2本目を滑る前に、戸塚優斗選手が転倒し、タンカーで運ばれました。
2本目を滑る時の平野歩夢選手の気持ちは、
・自分がケガをした時のかたちと似ている
・自分も同じようにならないようにと、不安が頭の片隅にあった
・ケガの時の不安が脳裏に浮かびながらの2本目だった
そして、その不安に打ち勝って、オリンピック史上初めての縦2回転、横4回転の連続技を成功させました。
ショーン・ホワイト選手
スッキリの阿部レポーターがたまたまショーン・ホワイト選手のお父さん、ロジャー・ホワイト氏の隣で観戦したそうです。
お父さんは、こんなことを言っていました。
・平野歩夢選手は素晴らしい、これまでで最高の大会になると思う
・歩夢に1440を決められたら、うちの息子は危ない
歩夢は何歳だと聞き、19歳ということが分かると、
「歩夢にはまだ先があるが、自分の息子は31歳でもう先がない」と言っていたそうです(^^;)
ショーン・ホワイト選手自身は試合終了後、平野歩夢選手のことをこのように言っていました。
・平野歩夢選手が立ちはだかって素晴らしい滑走をみせた。彼を誇りに思う。だから自分がやるべきことを分かっていた。彼が僕を鼓舞したんだ。
・勝つか負けるか、こういう時こそ自分のすべてを発揮できる。
ショーン・ホワイト選手のケガ
平野歩夢選手は、昨年大ケガをしていますが、ショーン・ホワイト選手も大ケガをしています。
2017年10月、連続4回転の練習中に転倒。顔を62針を縫い、肺も損傷するという大ケガ。
それでもインスタグラムで、「先日の練習でたたき付けられたけど、すぐに前よりも強くなって戻ってくるから心配しないで」とファンにメッセージを送り、宣言通りW杯で100点満点で優勝。
ショーン・ホワイト選手はお金持ち
・トリノ、バンクーバーオリンピックの金メダリスト
・大会の獲得賞金の他、プロのスノーボーダーとしても活躍
その総資産はなんと43億円と言われています。
東京オリンピックでスケートボードで出場?
ショーン・ホワイト選手は、2020年、東京オリンピックで平野歩夢選手とスケートボードで挑戦したい、と言っています。
これを受けて、平野歩夢選手は、
・簡単な話ではないので、よく考えてみたい
・スノーボードと同じタイミングでスケートボードもやってきて、昔は大会にも出ていたが、両立は難しいので、家族ともよく相談して決めたい
と言っています。
もしそうなればすごいことですが、どうなるかは、平野歩夢選手の答えを待ちたいと思います。
平野歩夢選手は、ショーン・ホワイト選手について、「ショーン・ホワイト選手は諦めずにやる、その真っすぐが強い。それは滑りにも出ていて刺激を感じる。」と言っています。
銀メダルという結果について
試合前には、自分にできるすべてを出したいと言っていた平野歩夢選手。
銀メダルという結果には、次のように話しています。
・2位という結果に終わったが、素直に2位だったのかなと認められる滑りができた
・銀でも、すべてを本番で皆にみせられたのが、結果より嬉しい
・ショーン・ホワイト選手も、自分以上の滑りをしたかな、と全体的に感じる
・前回と同じ位置は悔しさも残るが、ここまで準備してきたことを、最後までやりきれたことが一番大事なことかと思う
・結果よりも、今までサポートしてくれた身近な人、家族に感謝しかない
・いろいろな人の思いがつまった、前回のソチよりも重いメダル
・細かい点で悔しさが残るが結果を受け入れて、自分の新しい課題に進めたい
・前回も銀メダルで、上を目指すために4年間かけて練習してきたので、悔しさは残っているが、自分が今できる範囲では全力でできたと素直に思う
試合について
滑る前には音楽を聞いていないと調子がでないという平野歩夢選手。
でも決勝では集中し過ぎて、何の曲を聞いていたかは覚えていないそうです。
試技については、
・2本目を決めても同じ技をできる選手が後ろに控えていた。
・だから3本目は(ショーン選手に)越されないものを用意できればと思っていたが、失速してしまい、つなげることができなかった。
・ショーン・ホワイト選手は、彼の性格として必ずやってくると思っていた。彼の滑りだけが不安だった。
そして、競技をしているときは、気持ちよくはないそうです。
スノーボードやスケートボードをやる人は、スピード感や、空を舞う感じが気持ちよいのだろうと、勝手に思っていたので、意外でした。
大会ではとくに、
・楽しくはない、やはり怖い。怖さとチャレンジはリスクが高い
・息継ぎもできない構成、目もまわっている、呼吸もなかなかできない
という状態とのことで、今回は大会でなければできないことを決められたそうです。
今大会は3人で争って、順番もよい並びで、今まで一の大会だったのではないかと思う、と楽しかったと言っていました。
そして、一番やりたいことは、家に戻ってゆっくりしたい、好きなつぶ貝とサーモンを確実に食べたい、ということでした。
とにかく、納得のできる滑りができて、本当によかったです。
ケガについて
ケガをした恐怖心を克服したことについての質問には、
・4回転でケガをしたというイメージが強すぎて、今でも同じ技をやる時にフラッシュバックするときがある
・克服は勇気のいること、オリンピックでは後悔しないような滑りをすることが結果よりも一番の目標だった
・覚悟をきめて攻めるしかない、成功したのでパフォーマンスとしては良い影響になったのではないかと思う
と話していました。
今でも恐怖心があるのですね。毎回それと闘っているのだと思いました。
ショーン・ホワイト選手が、大ケガから復活したことも、平野歩夢選手には励みになったのかもしれません。
ストイックについて
産経新聞で、次のような記事が出ていました。
・1日1食に徹し、飲み物は水だけ
・着地の衝撃に耐えるため、腹筋を常に鍛え、彫刻刀で刻みを入れたような腹部
・「しんどい思いをしないと勝てない」
禁欲的な春秋の産物だ
食事については、滑っていないときは1食、滑っているときは朝と夜で、滑る前には必ず食べてエネルギーを消化させるのだそうです。
また、國母和宏選手とは師弟関係で、國母選手の話では「歩夢は一番じゃないと満足できない、そのためのリスクや努力は平気でやる」と言っていたとのこと。
その努力が、オリンピック初の4回転2連続という偉業につながったのですね。
日本大学で練習
現在は日本大学に在学中です。
日本大学三軒茶屋キャンパスに平野歩夢選手の専用の練習施設があります。
これは、学業と練習がおろそかにならないようにと、設計から運搬までお父さんが深く関わって、3ヶ月かけて作成したものだそうです。
インタビューを受けて
ここまで、いろいろな番組のインタビューに答えていましたが、どのインタビューでも、浮かれることなく、淡々としゃべっていました。
「腹筋をみせて欲しい」というお願いには、「ダメです」と言って、とってもシャイでした。
自分でも笑顔は苦手だと思う、というように、ほとんど笑顔がなかったのですが、お父さんと弟さんが応援している様子をみた時は、とっても嬉しそうな笑顔でした。
私は、このとき初めて平野歩夢選手の笑顔をみました。
お父さんの
「やりたいことを他の人が応援してくれるというのはとても幸せな人生で、なかなか味わえることが出来ないことをやっているので、周りの声援に感動しました。」
というコメントを、平野歩夢選手は、小さく何度もうなずきながら聞いていました。
家族の話をしているときは、表情がやわらかかったです。
ショーン・ホワイト選手は、よいパフォーマンスができると、オーバーアクションで喜びアピールしますが、そういうことが採点に影響することはないのか?という問いに、「そういうことはあると思う」と答えています。
でも平野歩夢選手は、「自分にはできない。自分は滑りだけでみせれればいい。」と言っていました。
オーバーアクションでアピールすると、印象がよくなり、加点されるかもしれない。それでも、「滑りだけで」という平野歩夢選手のことを本当にカッコいいなぁと思いました。
4年後のリベンジのために、(オリンピック)に出られればいいな、と言っていましたが、平野歩夢選手なら、4年後、またきっとオリンピックに出場できると思うし、素晴らしい滑りで魅了してくれると期待しています。
そして、
頂点をとり続けることは簡単ではないことは実感した。
人と違う考え方や滑りで上をめざしながら結果をとり続けられたらいい、
と言っていました。
常に上を目指していこうという決意のある、覚悟の感じられる言葉だと思いました。
スノーボードに真摯に向き合う姿勢、まだ19歳なのに今までの経験でいろいろなことを吸収したのでしょう。人間的にとても魅力のある選手だと思いました。
いろいろなインタビューをみていて、絶対王者に相応しい技術と人間性を感じました。
今はショーン・ホワイト選手が絶対王者と言われ、憧れの人なのかもしれませんが、平野歩夢選手が絶対王者と言われる日も近いのではないでしょうか。
これからも応援したいです。
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それでは、
最後までお読みいただきありがとうございました。