林修の今でしょ講座|山芋.とろろのネバネバパワー!栄養と効果.食べ方まとめ
投稿日:2018年7月18日 更新日:
テレビ朝日の番組「林修の今でしょ!講座 3時間スペシャル」、今回は「夏によく食べている『ネバネバ食材BEST3』」です。
健康長寿の人がよく食べているネバネバ食材のうち、「とろろ」「オクラ」「昆布」という3つの食材について特集しています。
ここでは「とろろ」についてまとめました。
※ 2020年2月18日放送の記事「長芋の健康効果で免疫力UP!コロナやインフルに勝つ!」はこちら
番組情報
テレビ朝日
林修の今でしょ!講座 3時間スペシャル
7/17 (火) 19:00 ~ 21:48
■概要
トロロ・オクラ・昆布“ネバネバ”の成分の驚き健康パワーを徹底解明SP!健康長寿1000人に大調査!夏によく食べている『ネバネバ食材BEST3』長生きの秘密がわかる!
■出演者
MC:林修
進行:松尾由美子(テレビ朝日アナウンサー)
講師:伊藤明子(オクラ)、白澤卓二(オクラ)、田村哲彦(とろろ)、安井肇(昆布)
ゲスト:綾野剛、伊集院光、皆藤愛子、福田成美、室井滋
とろろに使う芋の種類
・大和芋
・長芋
・つくね芋
これらは総称して「山芋」といいます。
「山芋」は「山のうなぎ」と言われるほど栄養価が高いのです。
徳川家康は、毎日のようにとろろを食べていたと言われています。
とろろ料理の食べ合わせ
食べ合わせから、とろろのパワーが分かります。
「とろろそば」
・麺は吸収率が高いが、とろろによって血糖値の上昇を緩やかにできる
・そば自体は体を冷やす食べ物だが、とろろは体を温める食べ物なので、夏場、胃が冷やされるのを予防する
「牛タン定食」
・「麦ごはん」+「とろろ」は、麦飯に食物繊維が多く消化しずらいが、とろろが消化を助けてくれる
・牛タンの脂分をコーティングしてくれる
とろろの栄養素と効果
ジアスターゼが胃を守る
ジアスターゼの働き
山芋にはジアスターゼという栄養素が豊富に含まれています。
ジアスターゼは、食べ物のでんぷんや糖分を分解し消化しやすくします。
他の芋は生では食べられませんが、山芋はジアスターゼがでんぷんを分解して消化するので、生で食べることができるのです。
疲れや冷えなどから胃の働きが弱ると、胃もたれ、食欲不振、胃痛、下痢などを起こしますが、ジアスターゼは消化を助けてくれます。
ジアスターゼを摂取して、胃の中に余分な食べ物を残さないことで、胃の動きが活性化され、正常に戻す効果が期待できます。
ジアスターゼの効果的な摂り方
山芋のまま食べてもいいですが、すってとろろにすることで、より吸収率がアップします。
注意点は熱です。60℃以上でジアスターゼの効果は無くなってしまうので、生で食べましょう。
夏の胃を助ける!先生イチオシレシピ
「冷やし茶漬け」
とろろ+梅干し+冷やした出汁
「梅干し」のクエン酸が胃を殺菌し、働きを活性化させるので、Wの効果で胃の働きをよくします。
グリカンが足腰を老けさせない
グリカンの働き
足の腱を強くしたり軟骨を強くしてくれます。
他には手羽先や軟骨など、動物性の食品に入っていることが多く、植物に入っているのは珍しいのです。
グリカンの効果的な摂り方
熱に強く、加熱することで水分が飛び栄養が凝縮されます。
自然薯パワー
自然薯には「ジオスゲニン」という栄養素が含まれています。
他の山芋にも入っていますが、自然薯に一番多く入っています。
ジオスゲニンには、
・がんの予防に対して効果がある
・アルツハイマーの原因の1つ、アミロイドβが減少する
というマウス実験の研究結果があります。
山芋Q&A
手がかゆくなるのはなぜ?
シュウ酸カルシウムの結晶が刺さり痒くなる
解決方法
・水1ℓに小さじ1杯のお酢を入れ長芋をつける or 手をつける
・手で持つところは皮を剥かない
とろろの食べ過ぎで太らない?
とろろはカロリーが少ない。100gで65kcalぐらいで、長芋の約80%が水分。
ちなみにサツマイモは132kcal、ジャガイモは76kcal
上手に食べればダイエットにも利用できる。
とろろレシピでカロリーカット
・とろろ100%のお好み焼き → 3割のカロリーカット
・とろろ100%のピザ → 4割のカロリーカット
・とろろとシメジのだし巻き卵 卵にシメジととろろを入れて焼くとカロリーを抑えつつボリュームアップできる
長芋やとろろの保存方法は?
長芋は長期保存がきくので、乾燥しないように新聞紙で巻いて冷蔵庫に入れる。
余ったとろろは、空気に触れないようにラップで包み冷凍保存。
長芋の選び方
張りがあり、皮が薄く、硬く、重いものがいい
とろろのすり方
栄養素を無駄にしないように、とろろをするときには、次のことに注意!
・目が細かいおろし器の方が、より成分が出やすい
・空気に触れると酸化するので、できるだけスピードを速くする
まとめ
とろろに含まれる「ジアスターゼ」が胃を守る
・血糖値の上昇を抑える
・消化を助けてくれる
・加熱すると効果がなくなるので生で食べる
とろろに含まれる「グリカン」が足腰を強くする
・加熱して食べることで効果的に摂取できる
こんな記事もあります。
・林修の今でしょ講座|昆布のネバネバ栄養効果・健康長寿の効率的な食べ方
・林修の今でしょ講座|オクラのネバネバ栄養パワー!効果的な食べ方で健康長寿
・林修の今でしょ講座|梅干しパワーは健康とダイエットに効果あり・血管&脳によい
とろろは、生で食べる場合と、加熱して食べる場合とでは、摂取できる栄養素が違うので、目的に合わせて調理法を選ぶとよいですね。
とろろは体に良いとは何となく思っていましたが、胃腸が疲れているときには特によさそうです。
カロリーカットのレシピも参考になりました。
上手に取り入れていきたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。